第71回関西学生アイスホッケーリーグ戦上位戦
11月2日、尼崎スポーツの森(兵庫県)で第71回関西学生アイスホッケーリーグ戦の上位戦が行われた。最終戦の今試合でリーグ4位の立命大と対戦し、5-3で勝利を収めた。「この試合は絶対勝つという気持ちで挑んだ」(水橋・商4)。前回3-2で立命大に白星を飾った同志社。2連敗の流れを断ち切り、リーグ戦の集大成を見せるべく総力をあげて挑んだ。
第1ピリオドでは好調な滑り出しを見せる。開始2分でペナルティを奪い、果敢に敵陣に攻め込む。序盤から激しい接触を伴う熱戦を繰り広げるも、両者得点にはつながらない。同12分、巧みにディフェンスを交わされゴール正面へ侵入を許す。しかし村井(商1)のナイスセーブが光り、窮地を脱した。同16分、ついに阿部(商2)のアシストで吉山(法4)がシュート(1-0)。再び相手のペナルティを誘うと、同17分に福井(法3)、阿部のアシストでこぼれ球を加藤が押し込んだ(2-0)。
2点リードで迎えた第2ピリオド。開始直後、加藤が連続得点を挙げる活躍を披露する(3-0)。しかし、ここから一変して不穏な空気が流れた。ペナルティを取られ、相手にゴール正面からのシュートを許す(3-1)。「リードしている展開で追いつかれるのは気の緩み」(阿部)。後半戦で5分間に3回ものペナルティを奪われる厳しい状況に置かれた。
その後は無失点に抑え、3-1で第3ピリオドへ。開始4分、ゴール前で相手のパスさばきに翻弄(ほんろう)され、得点を許す(3-2)。さらに自陣まで攻め込まれ、相手が放ったパックはゴールの縁に当たり跳ね返された。その後、同志社の攻勢も強まり、同12分に阿部のアシストで大久保(法1)がシュート(4-2)。「自分の持ち味を生かせて、良いパスが出せた」(阿部)。
立命大も反撃に出る。残り3分で追加点を許し、手に汗握る展開に会場からも大きな声援が飛び交う(4-3)。相手の猛攻に耐えながら。終了間際に金山(商3)が追加点を獲得。白熱した最終ピリオドを逃げ切り、立命大に5-3で勝利を果たした。
「率直に勝ててよかった。3試合ぶりの勝利で3位か4位かで選手のモチベーションも変わったかと思う」(吉山)。関西制覇を掲げて挑んだ今リーグで、関大、関学大に次いで3位の結果に終わった。怪我に苦しみ、チームが万全な状態で試合に臨めなかった中でも、一丸となって奮闘した水橋組。「インカレに向けて、流れの良い状態で試合を終えることも意識しつつ、怪我もなくチーム全体で準備していきたい」(加藤)。来週には全日本選手権の予選、来月にはインカレが控えている。目の前のワンプレーにこだわり、ラストシーズンを駆け抜けろ。(岡本和香)