第71回関西学生アイスホッケーリーグ戦 全日本選手権予選
11月17日、関西大学たかつきアイスアリーナ(大阪府)で第71回関西学生アイスホッケーリーグ戦の全日本選手権予選が行われた。対戦相手は関大。先週の関学大戦で劇的な勝利をつかんだ同志社だったが、王者の壁に屈し2-5で敗戦した。
「立ち上がりの失点がチームの課題だと思った」(岩本)。第1ピリオド開始4分、水橋(商4)のトリッピングを取られると、立命大に先制点を献上(0-1)。早くもリードを許した。その後、敵陣で果敢に攻め込むも点数にはつながらない。ゴール前は大混戦となり、長(スポ1)のナイスセーブも光った。
同13分、ゴール前の巧みなパス捌きで翻弄(ほんろう)され、ゴール上部を狙われ失点(0-2)。再びペナルティを奪われると、その隙に追加点を取られ0-3で第1ピリオドが終了した。
ここで差を埋めたい同志社。第2ピリオド開始1分で水橋の弾かれたパックに金山(商3)がすぐさま反応し、得点を決める(1-3)。さらに同11分、パワープレー(数的優位)の状態で同志社がゴール前で仕掛ける。相手GKが大きく右裏に動いた際に阿部(商2)から水橋のパスが通り、空いたスペースを確実に捕らえ、パックを強く押し込んだ(2-3)。1点差に迫る反撃に同志社の観客席からも大きな歓声が聞こえた。しかし、ラスト30秒で1点を返され2-4で第2ピリオドが終了。
第3ピリオドでも熱戦が繰り広げられた。終盤はGKもフィールドに参戦し6人で攻撃を仕掛けるも、拮抗(きっこう)した展開が続く。ゲームの主導権を握れないまま、ラスト40秒で失点を重ね試合終了の笛が鳴り響いた。
「敗戦はしたが確実にチームが躍進する試合になった」(岩本)。関大相手に序盤失点が続いたものの粘り強く攻勢を強め、前回の関大戦と比べても成長が感じられた。初の選手権出場は叶わなかったが、落ち込む時間はない。「インカレでベスト4という景色を見るために、残りのシーズンを全力で駆け抜けたいと思う」(水橋)。約1ヶ月後に迫ったインカレを見据え、目の前の一戦に全力を注ぐ(文責・岡本和香、撮影・元永侑里)