
第74回関西学生氷上競技選手権大会
6月22日に関西大学たかつきアイスアリーナにて、第74回関西学生氷上競技選手権大会が行われた。決勝戦の相手は強豪関大。「1ピリの出だしの差がそのまま結果に出てしまった」 (阿部・商3)。課題が残る惜敗となったが、春リーグを2位で終えた。
昨年度の春リーグも決勝に進んだ同志社の相手は関大。序盤から点差をつけられ1-6で無念の敗北を喫する。「気持ちの面でも負けないように」(福井・法4)とリベンジを果たすべく総力戦で挑んだ。

試合開始とともに火花が散った。開始30秒、同志社にチャンスが訪れる。相手のペナルティにより数的有利(パワープレー)に。約1分間相手陣地を攻め込んだが得点することができなかった。相手攻撃に流れが傾く。村井(商2)が何度もパックを止めるも、同8分に連続で2点の失点。その後も流れを断ち切ることができない。残り6分で追加点を許した。
「勢いに乗ればすごくいいチームなので、まだいける」(福井)。気持ちを切り替え、迎えた第2ピリオド。早速開始2分、金山(商4)が弾いたパックを石倉(スポ4)が敵陣に運ぶ。八巻に繋がれたパックを石倉がシュートするもキーパーに阻まれた。しかし喰らいついたのは加藤(法4)。跳ね返ったパックをゴールに押し込んだ。「練習の成果が出た」(加藤)と得点シーンを振り返る。スピード感あふれる攻撃に会場が沸いた。得点を巻き返したい同志社であったが、同5分、関大の怒涛(どとう)の攻めで4点目の失点。その後は両者ともに得点を挙げられず第2ピリオドを終えた。

勝負の行方は最終ピリオドに託される。氷上を走る選手に疲れが見えたが、激しい戦いは続いた。開始5分、関大の長時間にわたる攻撃を受ける。しかし、村井をはじめとしたディフェンスがゴールを許さない。同10分、関大が打ったシュートがゴールしたと思われたが、得点ならず。最後まで戦い抜くも終了の合図が鳴り響いた。

結果は1-4と関西制覇には一歩届かない。しかし、関大に負けを取らない攻めあがりや走りを見せた試合であった。「負けてしまったが、いい流れのまま試合を終えることができた」(阿部)。今大会で浮き彫りとなった課題に向き合い、秋季リーグを迎え撃つ。関西制覇を目指す同志社の戦いはここから始まる。(元永侑里)