
第72回関西学生アイスホッケーリーグ戦
9月15日、関西大学たかつきアイスアリーナ(大阪府)で第71回関西学生アイスホッケーリーグ戦が行われた。リーグ戦予選の初戦となる今日の相手は京産大。13-0で完封勝利を果たした。

夏合宿では、各選手が個人の課題に焦点を当てて練習に取り組んだ。「今日の試合はみんなの持ち味のところを活かしながら取り組めたと思う」(福井・法4)。阿部(商2)のフェイスオフで幕を開けた一戦は、序盤から同志社が主導権を握り、積極的にゴールを狙った。開始4分、相手のペナルティでパワープレー(数的優位)のチャンスを生かし、福井・吉村(スポ1)の連携から阿部が先制点を挙げる(1-0)。その後も自陣でのプレーが続き、同8分に右のゴール裏から吉村が攻め込み追加点を挙げる(2-0)。「最初からシュート打って、1回1回のプレーに集中して、それぞれのセットの目標を達成できた」(加藤・法4)。同10分には、泉(経4)のアシストから加藤の弧を描いたロングシュートがポール際を突き、ゴールネットを揺らした(3-0)。攻勢を維持したまま得点を重ね、スコアを5-0として第2ピリオドへ。

同志社の怒涛の攻撃が止まらない。第2ピリオド開始2分で加藤の追加点が決まる(6-0)。その直後ゴール前で好機を演出し、吉村のアシストから阿部が押し込み7-0とした。相手を圧倒する攻撃を展開し、相手にパックを持たせぬまま得点を積み重ねる同志社。開始14分、ゴール右前から大久保が力強く押し込み、追加点を奪取(10-0)。「ランニングタイムになった場合に、どれだけ時間を止めずにできるかというところを声掛けした」(福井)。ここで10点差がついたため、これ以降はランニングタイムで試合が進行。第2ピリオドラスト30秒でも阿部がゴールを決め、11-0で最終ピリオドへ。

最終ピリオドでは、互いにペナルティが取られるも、長谷川(GR2)と河野(文情2)のゴールが決まり13-0で試合終了のホイッスルが鳴った。全ピリオドの相手のシュート数はわずか4本。「全体的に通して言えば、コミュニケーションも取れてて、いい試合にできた」(加藤)と試合を振り返った。

「決定力であったりとか、チャンスがあったのに決めきれてない場面もあった」(福井)。福井組の目指す先は関西制覇。関大や立命大、関学大との対戦を見据え、改善点を挙げた。リーグ初戦を白星で飾った同志社だが、チームは全勝への意欲を胸に、今後の強豪校との対戦に備える。(文責・岡本和香、撮影・川田恵花)