アイスホッケー部
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【アイスホッケー部】流れ掴めず無念の敗北喫する

第72回関西学生アイスホッケーリーグ戦

 10月4日、尼崎スポーツの森(兵庫県)にて、第72回関西学生アイスホッケーリーグ戦が行われた。ここまで3試合全勝を誇る同志社を迎え撃ったのは関学大。予選リーグ通過の順位をかけて両者ともに落とすことのできない一戦だ。「負けられないので全力で臨みたい」と意気込み、チーム一丸となって試合に挑んだ。

攻め込む金山(商4)

 同志社攻めから始まった第1ピリオドであったが、互角の相手は失点を許さない。開始から約5分間、互いに攻めるも一歩も譲らないシーソーゲームが続いた。その後同志社にチャンスが訪れる。開始6分、関学大の選手が2人続けてペナルティボックスに入り、パワープレー(数的優位)に。相手陣地に攻め込み、ゴールチャンスをうかがうも、相手にパックを遠くに飛ばされ、思うように得点することができない。「パワープレーのシーンで決めきれなかった」と福井(法4)は試合描写を振り返った。得点板を動かしたのは関学大。攻めで守備を崩し、左側から隙をついたシュートがゴールする。応援団を含む関学チームに歓声が湧き上がった。その後は両者ともに得点できず第2ピリオドへ(0-1)。

 出だしの良い攻め上がりから一変し、イレギュラーな形で失点を許した同志社。流れを取り戻すべく果敢に攻める。開始1分、相手のペナルティにより、再びパワープレーの状況を作り出した。八巻(法3)、阿部(商3)を主軸にシュートを試みるも、相手のパスカットやGK(ゴールキーパー)に阻まれゴールすることができない。同7分で関学大のGKの上をすり抜けるゴールが決まり2点目の失点を許した。その後、同5分、両チームともにペナルティによる退場で5対5となった。関学大に主導権を握られ、反撃に出ることができない。しかし阿部がチームを勢いづける。加藤とともに自陣から運んだパックを正面から打ちゴールネットを揺らした。1点ビハインドで最終ピリオドへ進む(1-2)。

フェイスオフをする阿部

 スケートリンクに緊迫した空気が張り詰めた。ゲームの流れはどちらが次の1点を奪取するかにかかる。開始3分、均衡を破ったのは関学大。ディフェンス陣を掻い潜り、ゴールを決める。完全アウェイの雰囲気の中、根気強く粘る同志社。「要所要所で声掛けをリンクの中でできていた」(福井)。流れは関学大に傾くも、良い空気感のまま試合は続行した。同5分、再びゴールしたのは関学大。パックがGK・長(スポ2)の足をすり抜け、得点されてしまう。その後も激闘を見せるも、点数を取り戻すことはできない。1-4で試合終了のホイッスルが鳴り響いた。

パスを出す石倉(スポ4)

 これまでの3試合に比べて、同志社と互角の相手との戦いに無念の敗北を喫した。しかし、試合中盤もおのおのが役割を理解し、気持ちの面でも負けずに戦い抜く姿は、その場にいた観客の心を動かしただろう。結果は届かなかったが、勝敗以上に、彼らの本気がリンクに刻まれた1戦となった。次戦に控えるのは強豪・関大戦。「関西で一番強いチームにしがみついて、アグレッシブに攻めていきたい」と副将・金山(商4)は意気込んだ。これまで一度も勝てていない格上の相手に喰らいつき、勇姿を刻め。(文責・元永侑里、撮影・川田恵花)

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