
第72回関西学生アイスホッケーリーグ戦
10月5日、関西大学たかつきアイスアイーナ(大阪府)で第72回関西学生アイスホッケーリーグ戦が行われた。対戦相手は強豪・関大。前日の関学戦での敗戦を引きずりたくない同志社だったが、再起を期した一戦でも流れを変えることはできなかった。序盤から果敢に攻め込み、何度も関大ゴールに迫る場面を作ったものの、フィニッシュの精度を欠き、得点には至らず。関大相手に完封負けを喰らった。

緊張感に包まれたスケートリンクで、第1ピリオドが幕を開けた。開始早々、先にチャンスをつかんだのは同志社。吉村(スポ1)の巧みなパスを受けた阿部(商3)が右コーナー奥から鋭いシュートを放つも、相手キーパーの好守に阻まれ、先制点とはならなかった。流れをつかみかけた同志社だったが、先にスコアを動かしたのは関大。自陣でのフェイスオフからつながれたパスを左上に放たれ、ロングシュートがゴールネットを揺らす(0-1)。続くプレーでも関大の勢いは止まらず、ブルーライン付近のフェイスオフからパックを奪われ、そのまま一気に自陣に攻め込まれた。一度は長(スポ2)がシュートを止めるも、自陣からのフェイスオフという苦しい展開は変わらず、放たれたシュートが再びゴールに突き刺さり、痛い追加点を許す(0-2) 。連続失点で厳しい展開を強いられたものの、粘り強い守備で踏みとどまった同志社。反撃の糸口を探しながら、第2ピリオドへと向かった。

攻めの姿勢をさらに強めて挑んだ第2ピリオド。開始3分、小林(法3)から奥田(文3)にパスがつながり、奥田が左サイドからのシュートを放つもキーパーの好守に阻まれる。その直後、敵陣での攻撃の乱れから、一気に自陣に攻め込まれ、3点目を挙げられた(0-3) 。反撃を試みる同志社は試合中盤、八巻がシュートのこぼれ玉を拾い、自陣から一気に敵陣へ1人でパックを運ぶ。八巻が長谷川のパスに合わせようとするも、パスが上手く通らず、得点板を動かす事はできなかった。残り1分となった頃、同志社は再び果敢に敵陣に攻め込む。福井(法4)がこぼれ玉を拾い、ブルーライン付近からロングシュートを放ったが、惜しくもゴールの枠にあたり得点には結びつかなかった。その後、シュートのこぼれ玉を拾った関大に瞬く間に自陣に攻められ、残り30秒で痛恨の追加点を許し、第2ピリオドを終えた(0-4) 。

関大有利のまま迎えた最終第3ピリオドは、同志社のパワープレー(数的優位)から始まった。福井がパックを一気に敵陣に運び、左ゾーンでパスを回し、チャンスを伺う。最後は阿部がシュートを放つが、惜しくも枠外。またしてもゴールは遠かった。試合中盤は、拮抗(きっこう)した展開が続く。激しいチェックを交わしながら、リンクを縦横無尽に駆け抜ける選手たち。スコアボートは動かないまま時間が過ぎていく。試合終了を目前にした残り2分同志社は、最後の反撃に出る。上野(法1)が河野(文情2)にパスをつなぎ、右コーナーからゴールを狙ったが、得点を生みだせなかった。最後まで粘りを見せた同志社だったが、関大の堅守を崩せず4-0で敗北を喫した。
これで同志社は痛恨の連敗。試合後、「やっぱ決定力っていう部分で、ちょっと課題が出た」(福井・法4)と振り返り、今回の反省点を生かし、次戦へ巻き返しを誓った。(川田恵花)