
第72回関西学生アイスホッケーリーグ戦
10月11日、尼崎スポーツの森(兵庫県)で第72回関西学生アイスホッケーリーグ戦が行われた。予選最終戦の相手は立命大。「守ってるときのフェイスオフ直後の失点やFWの決定力の無さを課題として重点的に取り組んだ」(福井・法4)。現在2連敗中の同志社にとって、ここは何としても連敗を止めたい一戦。後半に勢いが加速し、5-1で白星を飾った。

序盤から果敢に攻め込んだ同志社は、開始4分に先制点を奪う。右サイドの福井がゴール前へ正確なパスを送ると、大久保(法2)がシュート。一旦は阻まれたが、跳ね返ったパックにすぐに反応した大久保。キーパーの隙を突き、押し込んでネットを揺らした(1-0)。「良いところにパックが来て、キーパーがいなかったので、パックを枠内に狙った」(大久保)。勢いに乗る同志社は、その後もFW陣を中心に積極的にシュートを放つ。相手のペナルティでパワープレー(数的優位)となった場面でも果敢に攻めたが、追加点はならず。シュート数は15-9と攻勢を保ちながら、1-0で第1ピリオドを終えた。

一進一退の展開が続く中、守護神の好セーブでピンチをしのぎ、流れをつかむ。開始11分、阿部(商3)が相手に囲まれながらも巧みにパックをキープし、ゴール裏の加藤へパス。すかさず大久保へつなぐと、冷静にシュートを放ち、この日2点目を決めた(2-0)。勢いそのままに攻勢を強めたが、同13分パワープレー中に相手に1点を返される(2-1)。それでもGKのファインセーブで追加点を許さず、終盤は自陣での緊迫した時間を耐え抜き、2-1のリードを守って最終ピリオドへ。

立命大の猛攻を受け、自陣での守備が続いた序盤。GKの好セーブで流れを渡さずに耐えると、開始5分に相手の反則でパワープレーとなる。「失点して流れが悪くなりかけたが、八巻が決めて流れが良くなった」(大久保)。直後のチャンスを逃さず、八巻(法3)が左サイドから放った鋭いロングシュートがゴール右下に突き刺さり、待望の追加点を奪った(3-1)。勢いに乗る同志社は終盤も攻撃の手を緩めない。「(加藤)和己が敵をブロックしてくれたり、FW陣に助けられた」(福井)。同14分、福井がコート中央から自ら切り込み、ほぼ角度のない位置から巧みな一撃を決める(4-1)。さらに同16分、大久保のパスを受けた阿部が鮮やかに決め、ダメ押しの追加点を獲得(5-1)。終盤に主導権を握った同志社が、立命大を5-1で下した。


リーグ最終戦を白星で締めくくった同志社は、通算成績で3位通過を決めた。中盤の連敗から着実に立て直し、攻守にわたって高い完成度を示した。次なる舞台は上位リーグ戦。「上位戦も厳しい戦いになると思うので、一個一個自分たちの弱いところっていうと解決しながら絶対優勝を目指したい」(福井)。勢いそのままに頂点をつかめるか。悲願の優勝を懸けた戦いから目が離せない。(岡本和香)