第72回関西学生アイスホッケーリーグ戦 上位戦
11月8日、たかつきアイスアリーナ(大阪府)で第72回関西学生アイスホッケーリーグ戦の上位戦が行われた。最終戦となる今試合の相手は立命大。延長戦にまでもつれ込む接戦で、勝利を奪取することができず、惜しくも敗北を喫した。
フェイスオフ後、立命大がパックを持ち、始まった第1ピリオド。すぐに同志社がパックを奪い返し、攻撃に移った。先制点を獲得したのは八巻(法3)。福井(法4)から泉(経4)に渡ったパスを八巻が受け取り、正面からの真っ向勝負に挑んだ。「立ち上がりの悪さが改善された」(河野・文情2)と幸先の良いスタートにチームは盛り上がった。その後は両者拮抗(きっこう)したゲームが続き、20分終了の合図が鳴り響く。

シュート数、点数のどちらもリードして迎えた第2ピリオド。勢いそのままに攻めの姿勢を貫いた。開始5分、福井が敵陣に果敢に攻め込み、パックはゴールネットを揺らした。しかし、審判の判定はノーゴール。得点板動かすことができないまま試合終了が近づいた。残り14秒、スケートリンクに歓声が上がる。自陣ゴール前で粘っていた立命大がゴール。同点に追い付かれ、最終ピリオドに進んだ(1-1)。
「一致団結して、全力で戦うしかない」(石倉・スポ4)と意気込んだ最終ピリオド。開始早々、パックを押し込まれ、失点を許した(1-2)。しかし、その後は残り5分まで互いに得点を上げることができない。均衡を破ったのは河野だった。福井、八巻のアシストを受け、2連続でシュート(3-2)。「少し強引に行って、叩けたことがゴールにつながった」(河野)。そのまま勝ち切れると思われたが、現実は甘くなかった。残り17秒で相手の流れるようなシュートが決まり再び同点に。勝負の行方は延長戦に持ち込まれた。

3対3で行われる延長戦は熾烈な戦いだった。始めにリンクに入ったのは八巻、福井、大久保(法2)の3名。相手のディフェンスを交わし、ゴールのタイミングを見計らうも、なかなかチャンスをつかむことができない。膠着(こうちゃく)状態が続くが、その時は突然きた。相手がGK(ゴールキーパー)のわずかな隙をつきシュート。接戦を制したのは立命大だった。

体調不良者が続出し、人数的にも戦力的にも欠けてた状態で迎えた最終戦。立命大に惜しくも敗戦し、今季リーグ戦を関西4位という結果で終幕した。主将・福井は「これまでに比べて最悪な結果だったが、内容は悪くなかった」と全体を総評。次に控えるのは4年生にとって集大成となる全日本インカレだ。「残りの1ヶ月半、質の高い練習を積んでベストな状態で挑みたい」(石倉)。それぞれの思いを胸に、ラストスパートをかけると誓った。(文責・元永侑里、撮影・岡本和香)