９月29日、寝屋川総合運動公園第一野球場で行われた関西六大学野球連盟秋季リーグ戦。同志社は関学大と対戦し、３-０で勝利を収めた。 

　前回の試合で好調だった打撃陣。投手陣を援護したい中迎えた１回裏に試合は動いた。先頭徳永（文３）が遊失策で出塁する。その後も失策や四球が重なり、１死二、三塁のチャンスで打席には中村（社２）。「調子がいいので必ず打てると思いながら打線に入った」。強気なバッティングを心がけ、放った打球はセンター方向へ。初回から一挙２得点を挙げ、チームを勢いづける一打となった。

　点差を拡げたい４回、相手投手の死球により唐木（政策１）が出塁する。２死３塁の場面で打席には徳永が打席に入った。誰よりも練習を重ねてきたその実力を見せつけ、放った打球はライト方向へ。貴重な追加点を生み出し、１番打者としての意地を見せた。

　一方、先発のマウンドを託されたのは坂本（スポ２）。初回から前回登板の不調を感じさせない好投を見せ、走者の進塁を許さない。４回には得点圏にランナーを背負い、ピンチの場面でマウンドに駆け寄った副主将徳永の姿があった。「目の前のバッターとしっかり勝負しよう」（徳永）。冷静に語りかけた言葉が力となり落ち着いた投球で難所を切り抜けた柴田組。持ち前のチームワークで投手を鼓舞し、坂本は８回まで投げ切った。

　なおも無失点に抑えたい９回、継投の柴田（商３）がマウンドへ。「エースとして最後しっかり締めようと思って全力で投げた」と、連続三振の好成績で相手打線を封じ込む意地のピッチングを見せた。 

　「チーム一丸となって勝ちを積み重ねたい」（柴田）。エース陣から新戦力まで加わり、全国出場を果たす準備はできている。チームの思いを胸にさらなる高みを目指して挑め。今こそ柴田組の真価を発揮する時だ。 （文責：俣野百香、金海彩夏　撮影：杉本優衣、西川真司）