2023年度全日本学生柔道優勝大会(男子72回 女子32回)
6月24、25日に日本武道館(東京都)で2023年度全日本学生柔道優勝大会が行われた。同志社からは男子女子ともに出場。男子団体は初戦で早大に敗北するも、女子団体は二部で3位入賞を果たした。
24日の午前中は女子の試合が行われた。緊張の中始まった一回戦の相手は名商大。先鋒の家本が引き分けでつなぎ、中堅の名和田(政策4)は不戦勝で同志社に1点追加された。大将の江上(政策2)も引き分けで終え、1-0で2回戦へと駒を進めた。
〈1回戦 試合結果〉
先鋒 家本 △引き分け
中堅 名和田 〇不戦勝
大将 江上 △引き分け
続く2回戦は札幌学院大と対戦した。先鋒の家本は思うように技をかけられず、引き分けでつなぐ。しかしここから同志社の実力が発揮される。中堅の名和田が体落で一本勝ちに続き、大将の江上が大内刈りを華麗に決めた。着実にポイントを奪い試合を進めてきた選手たち。2-0で快勝し、準々決勝への出場権を勝ち取った。
〈2回戦 試合結果〉
先鋒 家本 △引き分け
中堅 名和田 〇一本勝ち 体落
大将 江上 〇一本勝ち 大内刈り
勝てば入賞が確定する準々決勝。絶対に負けられない戦いとなった。対戦相手は東日本国際大。少し入れ替え、先鋒として江上が登場した。果敢に攻めるも引き分けで後続に託す。続く中堅の名和田。ここで最高学年の意地を見せつけた。相手の攻撃の隙を突き内股すかしで一本勝ち。大将の家本は引き分けとなったが、1-0で勝利を決め、準決勝へと進んだ。しかし、準決勝は広島大相手に三人連続一本負けで惨敗。準決勝は敗北したものの、三位入賞を果たし大成果を挙げ、優秀選手として名和田が選出された。「いいチームでいい結果が残せてよかった」(名和田)。この試合で引退となる名和田は笑顔で柔道生活を締めくくった。
〈3回戦 試合結果〉
先鋒 江上 △引き分け
中堅 名和田 〇一本勝ち 内股すかし
大将 家本 △引き分け
〈準決勝 試合結果〉
先鋒 江上 ●一本負け
中堅 名和田 ●一本負け
大将 家本 ●一本負け
午後からは男子一回戦が行われた。一回戦の相手は去年二回戦で戦い、打ち負かされた早大。リベンジを果たし、去年の悔しさを晴らしたい一戦となった。緊迫した空気の中、先鋒の丹波は積極的に技を仕掛けるもなかなか決まらない。相手からの攻撃も冷静にかわし、引き分けで次鋒へつないだ。なんとしてでもここで1ポイントを奪取したいが、思うように技をかけられない瀬戸(社3)。両者とも一歩も譲らず、引き分けが重なる。期待のルーキー高井(法1)は格上相手に諦めない姿を見せたが、技ありを2回とられてしまう。
初めにポイントを取る戦略がうまく実行できず、苦しい展開となった。完全に試合の流れは早稲田にあり、中堅・外村(政策3)は一本負け、三将・菅本(商4)も指導3で反則負けを喫した。副将・永竿の相手は去年も戦った中野。巻き返しを図りたい一戦だったが、相手のレベルには一歩届かなかった。早稲田戦の最後を締めくくったのは副主将の内田晧。高校の同級生との試合となった。終盤まで粘りを見せるも一瞬の隙を突かれ、一本負け。「だいぶ力の差を見せつけられて悔しかった」(丹波)。昨年と同様0-5で圧倒され、初戦敗退となった。
〈1回戦 試合結果〉
先鋒 丹波 △引き分け
次鋒 瀬戸 △引き分け
五将 高井 ●一本負け
中堅 外村 ●一本負け
三将 菅本 ●反則負け
副将 永竿 ●一本負け
大将 内田晧 ●一本負け
「着実にレベルは上がってきている」(丹波)。全国トップレベルの選手の多い早稲田相手に連続で敗北を喫したが、前向きな言葉を口にした。次の試合は体重別個人戦。出場する階級はすべて全国出場を目標に掲げ、練習に励む。新たな歴史を刻むべく、日々強化される同志社柔道部の選手たちから目が離せない。(早川京)