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【柔道部】5名の若き選手が近畿大会出場へ

 全日本ジュニア体重別選手権京都府予選会

 5月11日、全日本ジュニア体重別選手権京都府予選会が京都市武道センターで行われた。これからの柔道部を担う若手の1、2回生が出場。73㌔級では一年生ながら古澤(商1)、81㌔級では高井(法2)、90キロ級では児島が優勝に輝いた。また、66㌔級で杉木(法2)、100㌔超級で赤星(法1)が三位入賞を飾り、計5名の選手が近畿大会出場を決めた。

足技をかける高井

 81㌔級で出場した若きエース高井。怪我からの復帰後の初戦はまさかの5秒足らずで小外刈りを決め、相手を制した。圧倒的素早さで周囲を圧倒させ、次戦へ進む。2回戦目は京都文教高校の日垣。積極的に技をかけてくる相手を前に、顔色一つ変えず冷静な高井。開始一分、一瞬の隙も与えず小外刈りで一本勝ちを決めた。準決勝の相手は京産大の今津。激しい戦いが繰り広げられるも、高井のほうが一枚上手だった。巧みな組手で相手の体制を崩し、大外刈りで一本勝ち。危なげなく、順調に決勝まで進んだ。

大内刈りを決める高井

 優勝をかけた大一番に対峙(たいじ)したのは、村上(スポ1)が敗北した京産大の松下。相手のパワフルな攻撃を華麗にかわし、相手を圧倒した。相手が止まった一瞬の隙を突き、大内刈りで一本勝ち。「自分のペースで試合を進められた」(高井)。試合時間は2分弱と決勝戦とは思えない速さで白星を挙げ、2年連続81㌔級の頂点に輝いた。

抑え込む児島

 90㌔級では2年の児島が奮闘。高井と同じく怪我からの復帰後初の試合となった。一回戦目は「緊張で固くなってしまった」と振り返るも、内股で一本勝ち。2、3回戦は相手の反則を誘い出し、難なく決勝まで勝ち進んだ。対する相手は龍大の北村。一進一退の攻防戦の中、自慢の圧力で相手をひるませ技ありを奪った。その勢いで相手を抑え込み、合わせ技一本勝ち。「練習通りの組手と技が出せてよかった」(児島)とやり切った笑みを浮かべ、優勝を飾った。

 73㌔級では一年生ながら、古澤が王座に輝いた。緊張感を漂わせながらも優勝を目標に強気で挑んだ今大会。初戦から相手を圧倒し、抑え込みで一本勝ちを決め、次戦へ進んだ。2回戦は相手の繰り出す技をかわし、冷静にタイミングを見計らう。果敢に攻め続け、技ありを奪った。試合は有効勝ちとなり、準決勝へ。相手は立命大の鈴木。両者一歩も譲らない展開が繰り広げられたが巴投げで一本勝ちを決め、決勝への舞台へ上がった。

相手と組み合う古澤

 決勝の相手は渡辺(法1)が敗れた京産大の垣谷。強い組手で積極的に攻めるも、なかなか技がかからず混戦状態が続く。しかしそんな接戦を制したのは古澤だった。一瞬のチャンスを見計らい、相手を畳にたたきつけ一本勝ち。強みである気持ちで負けない力強い柔道を体現し、笑顔で大舞台を終えた。

近畿大会出場を決めた選手たち

  怪我の復帰直後には思えないほどの好調ぶりを発揮した高井と児島。一年生の頃から団体戦でも活躍する二人はリハビリを終え、再出発を切る。また優勝を果たした古澤、3位入賞を決めた杉木、赤星も実力を見せつけ同志社の名を轟かせた。彼らは近畿大会というさらに大きな戦場へ立ち向かう。「今大会より難しくなると思うが、優勝する」(古澤)。全員が優勝、全日本ジュニアへの切符獲得を目標に、全身全霊で練習に打ち込む。(早川京)

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