関西学生柔道優勝大会(男子74回、女子32回)
5月26日、ベイコム総合体育館(兵庫県)で関西学生柔道優勝大会(男子74回、女子32回)が行われた。同志社から男子一部は、古澤(商1)、高井(法2)、児島(商2)、中村(法3)、瀬戸(社4)、外村(政策4)、永竿(法4)の7名。女子二部は、藤原(心理1)、江上(政策3)、家本(経3)の3名が出場。全国につながる今大会で男子女子ともに3位入賞の好成績を残し、次戦へ弾みをつけた。
1回戦は大商大と対戦。先鋒で登場した瀬戸が終始ペースをつかむ。しかし、思うように技が仕掛けられず引き分けに終わった。次鋒の永竿は開始早々に相手を抑え込む。抵抗にも耐え抜き一本勝ちで高井につなげた。序盤は緊張が見えた高井だったが、得意の組手で優位に立つ。そのまま軽い足さばきで一本を勝ち取った。唯一の1年生で出場となった古澤は、攻められる場面も多々見られるも必死に抵抗。若手ながらに素早い攻撃で対抗すると、相手が指導3つで反則勝ちを収めた。三将の中村は終盤にかけギアを上げ、投げ技を披露する。指導を誘い、反則勝ち。児島は開始後すぐに相手を抑え込む。攻撃の隙を与えず一本勝ちで大将の外村へ。序盤から自分の試合を展開し、体力を奪い取る。技を決めきることはできなかったが、反則勝ち。圧倒的な実力を見せつけ、負けなしで2回戦へ弾みをつけた。
大体大との対戦となった2回戦。先鋒で出場した古澤は中盤、投げ切ったかと思われたが相手に抵抗の隙を許す。終盤は寝技を仕掛けられる場面も見られたが、若手の意地で耐え抜き引き分けに持ち込んだ。永竿は序盤から圧をかけるも互いに譲らず引き分け。期待を背負う高井は、中盤まで互角の戦いを繰り広げるも最後は背負い投げで一本勝ち。「けがをしていたこともあり100%の力ではできないことは分かっていたので、組手を意識して練習してきたことが良かった」(高井)。全試合を通して一番の盛り上がりを見せた。流れに乗りたい瀬戸は、隙を与えず流れをつかむ。指導を誘い、反則勝ちで三将の中村へと託した。体力が落ちた終盤、一瞬の隙を相手に抑えられ技ありを取られる。取り返すことができず、敗北となった。児島は、上手く攻撃をかわし互角の戦いを繰り広げる。しかし、決め手を出すことができず引き分けに終わった。
中盤の白星が全体の勝利につながり、龍谷大との一戦となった準決勝。高井が指導3で反則勝ちを収めるも、永竿が終盤に技を決められ相手の技ありで敗北となった。五将で出場した瀬戸は道着の規定違反により失格。互いに攻め合い互角の戦いとなった古澤の一戦は引き分けに終わる。巻き返しを図りたい一心で臨んだ中村は、中盤まで良いペースで試合を作る。しかし体力が落ちた終盤、技あり、さらに相手に投げられ一本を奪われた。後がない同志社。児島が強い気持ちで相手を圧倒するも、決め手を欠き引き分けに終わる。最終戦となった外村も勢いをものにすることができず、引き分けとなり3位にとどまった。
女子1回戦は対戦相手の欠場により不戦勝となった。2回戦は大教大との対戦。家本は中盤に投げられ一本負けを喫する。続く藤原は指導2回で窮地に立たされるも、粘り抜き引き分けに持ち込む。江上は残り40秒ほどのところで寝技をしかける。一度はカウントが始まるも、逃げられ技を決めることができない。結果は引き分けとなり、宝塚医療大との対戦に望みをかけた。家本が序盤から相手を圧倒し良い流れを持ち込む。しかし、中盤に見せた隙を見逃さなかった相手に抑え込まれ一本負け。体格差が大きい相手との試合となった江上は、力強い攻撃にも耐え抜き引き分けとなった。藤原は不戦勝となり、勝負の行方は延長戦の江上へと託さる。試合間の休憩がなく、完全に体力が戻り切らないままの対戦となった最終戦。技を仕掛けられた場面でも隙を許すことなく、抵抗する。しかし、体力が徐々に底をつき、指導3で反則負け。仲間の思いを背負いきることができなかったもの、3位となり入賞を勝ち取った。
京都学生大会で味わった悔しさを糧に、練習や全体でのミーティングを重ねてきた同志社。その結果が今大会の関西3位入賞という好成績につながった。「どんな強い相手がきても負けていいやと思わず攻め込んでいきたい」(瀬戸)。全国から集まる強豪相手にもひるむことなく、残り約1カ月鍛錬に励んでいく。(文責・藤田桃江、撮影・早川京)