第18回近畿ジュニア柔道体重別選手権大会
7月7日に兵庫県立武道館にて、第18回近畿ジュニア柔道体重別選手権大会が行われた。同志社からは京都で勝ち上がり、主導権を得た高井、児島、杉木(法2)、古澤(商1)、赤星(法1)が出場。上位3名が全国へ進むことができる今大会で、児島が90㌔級で準優勝、高井が81㌔級で3位を飾った。
5月に行われた全日本ジュニア体重別選手権京都府予選会で90㌔級の王座に君臨した児島。初戦は約1分という短い時間で小外刈り一本を収め、圧倒的強さを見せつけた。二回戦目も終始積極的に技をかけ続け、反則負けを引き出し準決勝へ。勝てば全国が決まる大一番の相手は強豪・天理大の後藤。絶対に負けられない戦いに両者とも闘志を燃やし一進一退の攻防を繰り広げた。落着きのある堂々としたプレーで攻撃を仕掛け、隙を突く機会を伺う。開始3分、両手を組み合ったその瞬間、外側から相手の足にかけた。力強く押し倒し、大外刈りを決め技あり獲得。そのまま試合終了まで逃げ切りに成功し、白星を挙げた。「最初から自分のペースで組手と技の入りができた」(児島)。全国への出場が決まったとともに頂まであと一歩となった。
緊張の中迎えた決勝戦。対峙(たいじ)したのは準決勝と同様天理大の木嶋。序盤から力強い組手で攻めるも、なかなか技が決まらない。相手からの猛攻を受け、危ない場面も見受けられたが何度も回避。しかし接戦を制したのは児島ではなく、相手だった。指導3による反則負けで、児島の挑戦が終幕。「相手の力が強く、最初から気持ちで負けていたと感じた」(児島)。優勝とはならなかったものの、準優勝という好成績を残した。
京都予選で81㌔級を一位で突破した高井。初戦から相手の攻撃を微動だにせず、畳に投げつける。大外刈りを披露し難なく次戦へ進んだ。対するは大体大の近藤。積極的に技を仕掛けてくる相手に物怖じすることなく冷静に攻撃をかわす。好機を見計らい、試合終盤に勝負に出た。高井が足をかけ、小内刈りで技ありを奪う。さらに一息ついて再開後すぐに小外刈りを決めた。合わせ技一本で勝利し、準決勝へ進んだ。相手は昨年、今大会の3位決定戦で戦った天理大の秋田。対策を立て、挑んだものの相手のほうが一枚上手だった。開始直後息つく暇もなく完敗。去年の雪辱を果たせなかったが、全国へ切符は3位決定戦へ委ねられた。
運命の最終戦で衝突したのは天理高校の東。互いの意地がぶつかり合う激戦が繰り広げられた。両者ともに技が決まらず、延長戦へ。「絶対に全ジュ二へ行く」(高井)。この強い気持ちが勝利への道を切り開いた。組み合った瞬間、華麗な大外刈りで一本勝ち。手に汗握る接戦を決し、全国出場権をつかみ取った。
昨年は出場者がいなかった全日本ジュニア体重別選手権大会に二名の出場が決まった。今年は9月8日に群馬県の高崎アリーナで行われる。「強い選手がそろうので、最初から悔いの残らないように頑張りたい」(高井)。「ベスト4に入ることを目標に2か月間練習していきます」(児島)。今回見つかった課題を克服すべく、毎日畳の上で練習に打ち込む。さらなるハイレベルな舞台で躍動し、全国へ名をとどろかせろ。(文責・早川京、撮影・藤田桃江)