2024年度全日本ジュニア柔道体重別選手権大会
9月8日、高崎アリーナ(群馬県)で2024年度全日本ジュニア柔道体重別選手権大会が行われた。7月に行われた近畿ジュニア大会で準優勝した児島(商2)と3位入賞した高井(法2)の計2名が出場。結果、高井が同志社から19年ぶりとなる3位入賞に輝き、全国の舞台でも実力を誇示した。
81㌔級に出場した高井は、トーナメントの関係により2回戦からのスタートとなった。初戦の相手は白鷗大足利高・中田。両者互角の戦いが繰り広げられるも、隙を許さない。残り1分15秒のところで技ありを決めると、そのまま試合終了で優勢勝ち。しかし国士大・小島との対戦となった3回戦は、開始13秒で大内刈りを決められ一本負け。「こういう負け方をしてしまって、気持ちの面でもまだまだだなと思った」(高井)。強豪相手に力及ばず、敗者復活戦へ望みをかける形となった。
勝てば入賞のチャンスをつかむことができる敗者復活戦は、明大・祝との一戦。何度も技を仕掛けてくるのに対し、冷静に試合を展開する。残り約1分、体力が奪われ始めたところで高井が先手を打つ。巧みな足技で技ありを取り、そのまま抑え込んだ。相手を逃がすことなく、合わせ技一本で勝利。入賞がかかる3位決定戦に駒を進めた。
金沢学院大・鈴木と迎えた勝負の3位決定戦。相手の積極的な攻撃にも流されることなく、自分の柔道を貫く。開始1分30秒、背負い投げを仕掛けられるも窮地のところで回避。そのまま勢いに乗り、技ありを奪取した。また終盤、相手の焦りにも姿勢を崩さず自身のペースを守り切る。最後まで粘り抜き、優勢勝ちで3位入賞。常に芯をぶらすことなく戦い抜いた結果が、好成績につながった。
一方、90㌔級に出場した児島は1回戦に北陸大の原田と対戦。相手の力強さに圧倒されるも、ひるむことなく着々と圧をかけていく。しかし残り44秒、一瞬の気の緩みにつけこまれ一本負け。目標には届かず1回戦敗退となるも、「この経験を経て次は全国でも入賞できるように頑張っていきたい」(児島)と先を見据えた。
「19年ぶりの入賞で、そこに自分の名前が入って嬉しい」(高井)。快挙を成し遂げ、同志社柔道部に新たな歴史を刻んだ。今回の成績に満足することなく、培った経験を糧にこれからも邁進していく。(文責・藤田桃江、撮影・早川京)