
男子27回女子17回全日本学生柔道体重別団体優勝大会
10月18、19日にベイコム総合体育館(兵庫県)にて男子27回女子17回全日本学生柔道体重別団体優勝大会が行われた。4回生が出場する最後の全国大会。集大成として挑んだが、初戦で昨年も同大会で対戦した順大に0-4で敗れ、悔しい結果となった。

メンバーは先鋒・高井(法3)、次鋒・池田(文情1)、五将・児島(商3)、中堅・古澤(商2)、三将・上田(社2)、副将・中村(法4)、大将・杉木(法3)で挑んだ。
先鋒の高井は、序盤から互いに譲らない攻防を展開。両者ともに指導を2回ずつ受ける膠着(こうちゃく)した試合となったが、最後まで集中を切らさず粘り抜き、引き分けに持ち込む。しかし、続く次鋒の池田が大外刈りをかけられ一本負け。先制点を献上してしまう。続く五将・児島、中堅・古澤は冷静に試合を進め、連続で引き分けに持ち込むも、流れを引き寄せるには至らなかった。
三将の上田でまずは1点を奪取し、試合を振り出しに戻したい場面。だが、開始1分足らずで立て続けに技ありを奪われ、合わせ技で一本負けを喫する。副将戦を落とせば敗戦が決まる状況で畳に上がったのは、今大会に人一倍思いをかける主将の中村。仲間の期待を背負って果敢に攻め込むが、相手に内股をかけられ一本負けを喫し、3点目を奪われる。大将・杉木も最後まで食らいつくが、大内刈りを受けて0-4で試合終了。順大の壁は厚かった。

「来年の団体戦から個人戦まで、すべてで表彰台に上がり、今年の2倍、3倍も強いチームを作ってほしい」(中村)。試合終了後、中村は後輩への思いを語り、4年間の大学柔道人生に終止符を打った。また、先鋒として出場した高井は、「全国大会となると、相手の組み手の厳しさや駆け出しの速さを感じられ、さらに練習が必要と感じた」と悔しさを滲(にじ)ませる。
昨年のリベンジを果たすことは出来なかったものの、最後まで堂々とした戦いぶりを見せた4年生。彼らの思いを胸に、チームは来季の飛躍を誓う。(文責・大木陽登、撮影・山本桜子)