空手道部
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【空手道部】惜しくも準優勝、3連覇ならず

 4月29日、兵庫県立総合体育館で第56回関西学生空手道個人選手権大会が行われた。同志社からは男子組手・形と女子組手・形のうち、女子組手+68㌔以外の全てにおいて出場。女子組手競技−55㌔で岡田(商3)、男子形競技で渡邊(社2)が準優勝を獲得した。

 男子組手ー60kgには、井戸(スポ4)、木村(商2)が出場。一回戦は両者ともに難なく通過し、二回戦目に井戸が1-1で惜しくも判定負け。木村は相手のスキを伺い、上段突きを華麗に決め準決勝まで駒を進めた。準決勝でも上段突きを決め徐々に点数を稼ぐが、相手のほうが1枚上手で2-3で敗北、3位入賞を果たした。ー67kgには辰巳(商1)、為本(社3)、廣(商3)が出場。辰巳、廣は惜しくも一回戦敗退、為本は二回戦敗退。ー75kgには山川(商1)、ー84kgには竹内(商4)が出場。どちらも粘りを見せたが一回戦敗退した。

睨みあう木村

 女子組手ー50kgには、原(法3)、小川(スポ1)が出場。原は惜しくも一回戦敗退したが、小川は三回戦まで駒を進めた。両者一歩も譲らない戦いが続き、判定負けを喫した。ー55kgには、松下(商4)、岡田、が出場。松下は、一回戦を3-0で勝ち進み、二回戦目は0-2で敗北した。対する岡田は、シード権を持っての参加。二回戦、三回戦ともに相手に点を取らせず難なく突破する。準決勝は力強く素早い上段突きを決め、2-0で決勝へと進出した。迎えた決勝戦、試合前半はにらみ合いが続いた。残り1分で1点を先制され、流れは相手のものに。2回の上段突きを決められ、岡田は負けずに果敢に攻撃する。しかし足を掛けられ体が転倒。無念にも3点の大技を食らってしまった。最後には上段突きで試合が終了。0-7で優勝を逃し、準優勝に終わった。「実力は変わらないと思っていたけど、気持ちで負けてしまった。しかし、負けたということは技術も負けてしまっていたので次は勝てるように頑張りたい」と結果を受け止めた。ー61kgでは湯山(表象文化4)、村上(現代社会4)が出場。湯山は1回戦敗退、村上はシード権を持っての参加であったが二回戦敗退であった。ー68kgには釜(スポ2)、武田(現代社会2)、片岡(スポ1)が出場。釜は2回戦まで進出し、果敢に攻めるも相手のほうが1枚上手で惜しくも2回戦敗北した。片岡突きを決めるも1-4で一回戦敗退。武田は準決勝まで駒を順調に進めた。互いに上段、中段突きを決めあい4-4。残り2秒の場面で相手の中段突きを許し、無念の準決勝敗退。3位入賞を果たした。

蹴りを決める岡田

 大会後半からは男女ともに形競技が開始。同志社からは東畑(社4)、渡邊、菊池(文情2)、三井(社4)が出場した。第1ラウンドでは四人全員が同じクルルンファを披露。各々の個性が光る演舞で、全員揃って第2ラウンドに進出を果たした。第2ラウンド通過後はAとBのグループごとの一位同士が戦う決勝、各グループの2位と3位が銅メダルを目指して戦う3位決定戦の2パターンとなる形競技。渡邊は気迫が籠ったスーパーリンペイを披露。結果は22.70で2位とわずか0.2の差を出し一位通過、決勝へ進出した。続く東畑もスーパーリンペイを選択。点数は21.90で3位通過となった。第2ラウンドでは菊池、三井は互いにパープーレンを選択。各グループで菊池が2位、三井が3位となり、二人とも3位決定戦へ駒を進めた。

演舞する三井

 優勝を逃した悔しさを胸に、譲ることはできない3位決定戦。男子形競技の東畑はパープーレンを披露。速さの中にもブレない正確な演舞だったが、健闘むなしく3位を逃してしまう。女子形競技において、菊池と三井が競い合う同志社対決となった3位決定戦。菊池はスーパーリンペイを披露。指先一つ一つの動きまでもが計算された演舞と激しい掛け声は、会場を魅了し、静まり返った。対するは同じくスーパーリンペイで挑む三井。激しい掛け声で、力強さが際立つ演舞はまたもや会場を支配した。注目が集まる判定。結果は24.90対25.00で三井の勝利。互いに抱き合うシーンも見られた。「仲も良く、一緒に団体形も組んでいる後輩(菊池)だったので、四年生として最後に一緒に試合ができて良かった」(三井)。

 迎えた決勝戦。相手は関西大の土橋、形はスーパーリンペイを選択し、対する渡邉はサンサイを選択した。サンサイとはWKF(世界空手連盟)の公式形リストに名を連ね、高難度ながらも、大きな武器として近年注目されている形である。珍しい形で勝負に挑んだ渡邊は、力強くダイナミックな演舞を披露。会場の注目が集まる中、惜しくも0.9点差で準優勝となった。試合を終え、「来年のシード権を獲得できて、来年の出場枠も増やせたので自分的には頑張れた」と語った。

演舞する渡邉

 惜しくも実力を持った選手が、申請ミスにより二人欠けた状態で挑んだ個人選手権大会。結果は惜しくも準優勝と3位入賞に終わった。選手一人一人がこの結果を受け止め、次戦への闘志を燃やしている。またひとつ大きな壁を打ち破り、金メダルを勝ち取り笑顔を見せる姿を目にしたい。 (文責・撮影:平沼栞、倉田蓮大)

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