弓道部
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【弓道部】新たな課題が見つかった全国の舞台

 8月23〜25日、グリーンアリーナ神戸(兵庫県)において、第71回全日本学生弓道選手権大会が開催された。同志社は女子が予選敗退、男子が団体予選を突破し、決勝2回戦進出。個人戦は男子3名と女子1名が出場し、いずれも敗退という結果に終わった。

大会初日は、男子団体戦予選が行われた。全国から全193校が神戸の地に集結。飛び交う熱声に、会場の熱気は最高潮に達していた。同志社の出番は15立目。決勝進出24校の枠を巡り、熾烈な戦いが繰り広げられる。四年生にとっては、インカレが5人立最後の大会。それぞれが「一戦一戦を大切に」(宮之原)と意気込んで射場に進んだ。同志社からは、大前・鞆津、弐的・鈴木友、参的・鈴木丈、落前・井倉、落・宮之原が出場。決勝2回戦では井倉に代わり福田(政策3)が入った。1本目は4中と順調な滑り出しを見せると、2、3本目も4中ずつを中てる好調ぶり。予選通過は絶対的かと思われた。しかし4本目に大前から4人連続で抜き、的中は皆中した宮之原の1中に落ち込む。結果は13中となり、予選突破のボーダーライン上。同中競射にもつれこんだ。決勝に進めるのは、同中競射出場17校のうち9校。「一度落ち着いて、1本1本を大事に、しっかり集中していこう」(宮之原)。主将の声掛けに気持ちを奮い立たせた。丁寧に矢を引き、叩き出したのは8中の好記録。同中競射を勝ち抜き、翌日の決勝トーナメントへ駒を進めた。

男子団体のメンバー(左から)鞆津(文情3)、鈴木友(理工1)、鈴木丈(法4)、井倉(経済4)、宮之原(スポ4)

2日目、まず行われたのは女子団体戦予選。西澤、川口、齋藤がメンバーに選出された。1本目は2中とまずまずの滑り出しをし切るも、2本目は流れをつかめず、三者連続で矢を抜いてしまう。3、4本目で巻き返しを図るが、ともに2中にとどまり、結果は6中。同中競射のボーダーライン、8中には届かず、無念の予選敗退となった。

女子団体のメンバー(左から)西澤(経済4)、川口(商2)、齋藤(文3)

一方、男子団体決勝の初戦の相手は京都橘大だ。大前から幸先よく的中させると、後続もそれに続いた。1本目を4中とすると、2本目以降も高い的中率を維持。鈴木友、鈴木丈、宮之原は皆中し、好調を見せた。結果、京都橘大14中に対し、同志社は2中上回って16中。2回戦進出を決めた。続く2回戦は、強豪関学大と対戦。1本目、大前から3人連続で抜き、流れをつかむことができない。3本目には4中まで巻き返したが、結果は12中。関学大は19中と、圧倒的実力を見せつけられ、悔しくも2回戦敗退となった。主将宮之原は、「1日の試合を戦い抜くスタミナが足りない」と反省。翌日の個人戦でのリベンジを誓った。

大会3日目は男女ともに個人戦決勝が行われた。まずは女子から行われ、同志社からは川口が出場。打てるのは1射のみ、外してしまうと次に駒を進めることができないという厳しい戦いであった。会場に緊張が走る中、川口が初矢を放つ。しかし矢は的を外してしまい、惜しくも尺二射詰1本目で敗退となった。試合後「本番になると緊張で思うように引けなかった」と悔やみ、次戦での活躍を誓った。

午後から行われた男子の部は鈴木友、鞆津、宮之原が出場。鈴木は尺二射詰1本目で敗退となってしまったものの、鞆津と宮之原は2、3本目を成功させ八寸射詰に挑んだ。八寸射詰は尺二射詰に比べて的が小さくなり、矢を外してしまう確率が格段に上がる。「外しても当たっても仕方ないなぐらいの、開き直った気持ちで臨んだ」という宮之原の矢は惜しくも的の外へ。無念の敗退となってしまい、大学生活最後のインカレを終えた。

個人戦決勝で矢を放つ宮之原

一方の鞆津も八寸射詰の1本目を見事に的中させるものの、2本目を的中させることができず敗退。「来年は当てられるようにやっていきたい」と、来年に向けて前を向いた。

個人戦決勝で弓を構える鞆津

大会4日目の遠的が雨で中止となったため、これにて今年度のインカレは終了。個人、団体ともに期待された成績を残すことはできなかった。次戦は秋季リーグ戦、また4年生にとっては最後の公式戦となる。それぞれが今大会で見つけた課題を克服し、男子は悲願である2部優勝からの1部昇格、女子は1部優勝を目指す。(栗林真菜、黒田周良、城山歩美、中嶋理博、番匠麻衣)

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