弓道部
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【弓道部女子】関学大に惜敗、1部の座手放す

令和5年度リーグ戦

10月29日、同志社大学京田辺キャンパス弓道場において令和5年度リーグ戦 1部女子入れ替え戦が行われた。同志社は関学大と対戦。2度も同中競射にもつれ込む大激戦を繰り広げたが、最後は1中差で敗北。悔しくも2部降格となった。

順位決定戦に敗れた女子部は、遂に入れ替え戦に臨むこととなった。1部の座を懸けて繰り広げられる死闘。迎え撃つ相手は関学大。昨年同志社が下剋上を果たし、1部の座を奪い取った宿敵と再度決戦をくり広げる。

出場メンバーは大前から西澤(経4)、川口(商2)、松井(理工1)、齋藤(文3)。4立目からは齋藤に代わって松田(文4)が出場した。

先攻の同志社。1立目は9中と、関学大に4中の差をつけられてスタートした。2立目は12対12で同中。4中を追う(21-25)3立目は、大前の西澤、川口が皆中。追いかける展開の中でも抜群の集中力を発揮し、チームを引っ張った。

4立目はそれぞれが調子を上げて13中。対する関学大は10中にとどまり、ここにきて2中差(46―48)に迫った。

手に汗握る展開で迎えた運命の5立目。ここでも西澤、松井が圧巻の精神力を見せ皆中。高水準の13中にまとめ、関学大にプレッシャーを与えた。4年生の西澤は5立中4立で皆中。最高学年の威厳を見せつけた。

行射する西澤

緊張感の張り詰める中、関学大は11中とし最後の行射を終える。最終結果は59―59。同中となり、同中競射にもつれ込んだ。

同中競射の持ち矢数は1人2本。計8中の的中数を競った。「的への執着心を忘れず、しっかり楽しんで引こう」(松田)と意気込んで射位に入った。同志社4中に対し、関学大も4中と、またしても同点。両者一歩も譲らない展開が繰り広げられた。

(左から)松井、海老原(商4)

続いて行われた同中1本競射。両校の意地のぶつかり合いだ。「しっかりと的を見て、思い切って、後悔のないように引くこと」(松田)。行射前、副将の松田が選手陣を力強く鼓舞した。先攻の同志社は2中。勝敗は後攻の関学大の的中数に委ねられる。選手は固唾を飲んで矢の行方を見守った。

松田

しかし、願いも虚しく関学大の結果は3中。敗北と同時に、女子部の2部降格が確定した。

昨年関学大からつかみ取った1部の座を奪い返され、リーグを終えた。

主将の海老原は「練習でできることが試合になると発揮しきれない部分もあり、まだ1部に残留する力が無いと感じた」と改善点を振り返った。

2部降格という結果に終わったものの、強豪のひしめく激戦区のなかで最善を尽くした1年間だった。「できることは全てやったし、最善の選択ができた。後悔はない」(海老原)。

「粘れるところまでは粘れたので、今の最大限が出せたのではないかと思う」(松田)。

1部で1年間戦い抜いた彼女たちの経験は、決して無駄にはならない。「来年以降も1部昇格を目指して頑張ってほしい」(西澤)。後輩に思いを託し、弓道部女子の戦いは幕を閉じた。

(撮影・文責 城山歩美)

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