関西学生弓道連盟令和6年度女子リーグ戦
9月15日、同志社大学京田辺キャンパス弓道場において令和6年度女子リーグ戦、第1戦が行われた。同志社は近大と対戦。中盤4中差を覆す追い上げを見せたが、5立目に逆転を許し降格後の初陣は黒星発進となった。
昨年は1部でプレーしたものの最下位に沈み、入れ替え戦で2度の同中競射の末敗北。2年ぶりに2部に降格した。来年再び1部に返り咲くためにも、勝って勢いをつけたい一戦。「どうしてもやっぱり一部に昇格したい」(高埜)。上級生だけでなく、今年からプレーする1年生にも緊張感がひしひしと伝わり、会場には厳かな雰囲気が漂った。
出場メンバーは大前から川口(商3)、高埜(商1)、江美(神2)、斎藤(文4)。3立目から江美に代わり松井(理工2)が入った。
後攻からのスタート。1立目、川口の射で今年度の女子リーグ戦が幕をあける。斎藤が皆中で1中差をつけられる(10-11)。
2立目は初戦の緊張感もあったせいか射が乱れてしまう。川口が3中でけん引するも、合計7中でリードは広がるばかり(17-21)。
軌道に乗ることができずにいたが3立目、途中出場の松井と主将の斎藤がそれぞれ魅せた。この立2人とも皆中し、ルーキーの高埜も3中で続く。近大が乱れた隙に一気に1中差まで迫り、試合を振り出しに戻すことに成功した(29-30)。
そして続く4立目、ついに逆転を果たす。「1年生なので先輩の足を引っ張っちゃいけない、自分が活躍していかないといけない」(高埜)。大前の川口が皆中で流れを生むと、弍的の高埜も続けて皆中。デビュー戦にして先輩に劣らず皆中を果たす。松井も3中で援護し、合計13中でこの日1番の射を披露した(42-41)。
5立目、逃げ切りたい同志社だったが今度は先行の近大が13中を果たし同志社を追い込む。12中で同中競射、もう一度13中を出せば勝利の場面。しかし結果は無念の10中だった。最終成績52-54で惜敗を喫し、黒星スタートとなった。
「いつもの練習より悪い的中だったので、本当はこんな力じゃないし、本当はもっと勝てるチームだと思うので頑張るしかないです」(高埜)。1部復帰を目指し気合は十分。初陣を負けてしまったがここから全勝で入れ替え戦、再び1部の舞台で弓を引くべくこの2ヶ月を走り抜ける。(中嶋理博)