関西学生弓道連盟令和6年度男子リーグ戦
9月29日、同志社大学京田辺キャンパス弓道場にて男子リーグ戦第2戦が行われた。同志社は奈良県立医大と対戦し、106-85で勝利。今季リーグ戦初勝利を挙げた。
前週の対神大戦では1立目から思うような的中が出ず、わずか3中差で悔しい敗北を喫した田路組。「落とすと思っていなかった試合で負けてしまって、追い込まれる状況になってしまった」(鞆津)。今試合での初勝利に向け、1週間技術面・精神面ともに鍛錬を積み上げてきた。
出場メンバーは前立から鈴木(理工2)、唐牛(経1)、長内(政策2)、栗山(商2)、後立には内田(理工2)、奥田(GC4)、小倉(商4)、鞆津(文情4)。3立目からは前立落・栗山に代わり福田(4)、4立目からは後立落前・小倉に代わり三谷(文4)、5立目からは後立大前・内田に代わり山根(理工2)が入った。
まずは多くの的中数を出し、勢いを付けたい1立目。前立は7中と前回同様スタートダッシュに失敗したものの、後立は鞆津が皆中を見せるなど計11中。前立、後立合わせて18中を記録した。対して奈良県立医大は計19中。「先週は後立が動揺して的中を出すことができなかったが、今日は相手に引き離されなかったのが大きかった」(鞆津)。1中のリードは許したものの、早速練習の成果を発揮しまずまずのスタートを切った。(18-19)
2立目からは前立が息を吹き返す。特に鈴木、長内、奥田、鞆津の4名が皆中を見せるなど、安定感が増したことで的中数が増加。前立計11中、後立計13中の計24中という数字を叩き出し、計16中を記録した相手に徐々に差を付け始めた。(42-35)
3立目からは、栗山に代わり怪我で対神大戦を欠場していた福田が復帰した。2立目に比べ的中数は落としたものの、前立では鈴木が皆中し計10中。後立でも鞆津がこの日3度目の皆中を見せ、前後合計で20個の的中を見せた。(62-55)
4立目では鈴木、唐牛が皆中を見せるなど、前立がこの日最高となる13中を記録。後立は9中と的中数を落としたものの、対する奈良県立医大が見せた的中は14。相手にさらに差を付ける形となった。(84-69)
5立目、前立では鈴木、福田の2人が皆中を見せるなど計12中。後立は計10中を見せ、合計22中を記録。最後まで高い的中数をキープさせ、106-85で今季リーグ戦初勝利を挙げた。
皆中ラッシュが続いた今試合、特に活躍が光ったのが鞆津だ。1立目からミスなく連続で皆中を記録し続け、5立目でも安定した的中を披露。3本目までは難なく的を射続け、迎えた4本目。会場には緊張が走る中、鞆津が放った矢は的へと一直線。見事この立でも皆中を見せ、自身リーグ戦では初となる二十射皆中を達成した。同志社の選手がリーグ戦で二十射皆中を記録するのは、2022年に東本永遠(スポ健卒)が達成して以来2年ぶり。「すごく嬉しいし、来週も同じように出せていけたらいいかなと思う」(鞆津)。自身も快挙を素直に喜び、次戦以降に向けて再び兜を締め直した。
次戦は2週間後に控える対京大戦。「今日よりも1人1人が1本でも多く中てることができれば、全然問題なく勝っていける試合だと思う」(鞆津)。1部昇格に向けては負けられない試合が続く。多くの的中を出した今試合に満足することなく、さらに高みを目指せ。(黒田周良)