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【弓道部】関西選手権 結果出ずも成長実感

第69回関西学生弓道選手権大会

5月31日から6月1日にかけて、グリーンアリーナ神戸(兵庫県)において第69回関西学生弓道選手権大会が行われた。同志社からは男女団体予選にそれぞれ3チーム、また男子個人決勝に2人が出場。いずれも入賞には届かなかったが、この先に控える全国での戦いに向け現在の立ち位置を知ることができた貴重な2日間となった。

弓を構える川口(商4)

5月に行われた京都選手権で3位を獲得した女子チーム。「3位という結果を悔しがれるような練習をしてきた」(橋本・社4)。残した結果に慢心せず、さらに高みを目指すべく関選の舞台に挑んだ。しかし、1日目に行われた予選で思い通りの的中を出すことができない。Aチームでは高埜(商2)が3中と奮闘を見せるも6中。Bチームでは落を務めた橋本の的中が安定せず、わずか1中にとどまる。Cチームも的中数が落ち込み、いずれのチームも決勝トーナメントに進むことはできなかった。しかし、調子が落ち込む中でも光明は見られた。「万全な状態で臨めなかったのが問題点だが、その中でもどうにかして的中を出すというところはクリアできたのはよかった」(橋本)。今月下旬に控える全国大学弓道選抜大会への出場が決まっている女子チーム。今大会では見られなかった安定した弓道を明治神宮で披露できるかに注目だ。

弓を構える内田(理工3)

男子では、3チーム中2チームが決勝トーナメントに進出した。前日の予選では栗山が皆中を見せるなど奮闘したCチーム。1回戦で立命大Bチームと対戦した。1立目では5人中3人が的を射たが、徐々に的中数が減少。予選に引き続き落を任された栗山が4射すべてを外す残念を記録するなど、波に乗り切れなかった。「チーム全体のパフォーマンスは良かったが、自分が全部外してしまって流れをつくることができなかった」(栗山)。12中を記録した立命大Bチームに4中の差をつけられ、1回戦で姿を消した。一方、予選では佐々木(文2)、松下(文情2)の皆中もあり16中の好成績を残したBチーム。関大Bチームとの対戦となった決勝1回戦でも2名の皆中者が出るなど好調を維持し、13中を記録した。しかし、相手も同じ13中を記録しここでは勝負は決さず。続く同中競射でも接戦を繰り広げ、同中1本競射まで進んだ。内田、佐々木、志方(文情3)、松下が確実に的中したが、落の鈴木(理工3)が決めきることができない。一方関大Bチームは5人全員が的中を成功させ、相手に軍配が上がった。ただ、昨年は1チームのみが決勝トーナメントに出場したのに対し、今年は2チームと成長を見せた。「平均値は上がってきていて、練習量を増やすという方針がうまくいった結果だと思う」(栗山)。男子チームのさらなる飛躍に期待がかかる。

男子個人決勝に出場した栗山(商3)

続いて行われた男子個人戦決勝には松下、栗山が出場。「関関同立でよく競う顔見知りの選手も外してしまっていて、そこで少し緊張感がただよった」(栗山)。強者が揃う舞台で両者ともに本来の実力を発揮できず、2本目に進むことはできなかった。しかし、関西のそうそうたる射手と肩を並べた経験は確実に今後へとつながるはずだ。

選抜大会、また8月に行われるインカレはいずれも東京での開催。「どれだけ目の前の一本に集中して自分のことを信じ切れるかが大事だと思うので、慣れない舞台でも楽しみたい」(橋本)。頂点だけを目標に、全国でも仲間を信じ弓を引く。(撮影・文責:黒田周良)

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