弓道部
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【弓道部】チームで駆け抜けた全国の舞台

8月10、11日、日本武道館(東京都)で第70回全日本学生弓道選手権大会団体戦が行われた。同志社は男子が予選敗退、女子が決勝戦2回戦敗退という結果に終わった。

4年生にとっては、最後の全国舞台となるインカレ。6月に行われた関西選手権、全国選抜では思うように振るわず、結果を残すことができなかった。また、予選敗退となった昨年の雪辱を果たすためにも、今回に懸ける思いは一段と大きい。団体戦だからこそ日本武道館という大きな会場で、いかに各々がパフォーマンスを発揮できるかが試された。

武道館外の様子

大会初日は、男子団体戦予選が実施された。180を超える大学が全国から集まり、厳格な雰囲気の中試合は開始。同志社からは、大前・東本(スポ4)、弐的・三隅(商4)、参的・鞆津(文情2)、落前・竹内(生命4)、落・宮之原(スポ3)が出場。同中競射では竹内に代わり鈴木(法3)が入った。

予選で皆中した東本(スポ4)

決勝に進出できるのはわずか24校。同志社は46立ある中の5立目と、比較的早い出番だった。「(武道館の)雰囲気にのまれている人がたくさんいた」(東本)。試合前には自分たちの力を出し切ることを目標に掲げていたが、射位に近づくとともに緊張感も増進。己に打ち勝つ気持ちで的と向き合うと、1本目は4中と粘り、好調な滑り出しを見せた。続く2本目は三隅のミスから修正できず3人連続で的を外し、2中。3本目では4中まで巻き返すも、ラスト4本目で再び2中にまで落ち込み、結果は計13中。同中競射にもつれ込んだ。

射位につく同中競射メンバー

同中競射に出場したのは14校で、そのうち決勝に進めるのは9校だった。同志社は竹内に代わり、鈴木がメンバーに参入。気持ちを切り替え、挽回の余地は見られたが、一手にまで矢数が減りプレッシャーが大きくなったことや、予選で皆中だった宮之原が2本外したこともあり、結果は4中。最後まで粘りの姿勢を見せたが、ボーダーラインとなった6中に届かず、決勝進出を逃した。

これまで、団体戦では11中や12中で成績が止まっていた男子チーム。テスト期間などの影響で思うように練習ができない中、成長の跡も見えた。感覚を取り戻し、次のリーグ戦までに軌道修正を図る。

矢を並べる女子チーム

一方、女子団体戦は大会2日目に実施。大前・川口(商1)、中・八幡(社4)、落・齋藤(文2)の3人が出場した。「いつも通り」の矢を引くことをメンバー全員で話し合い、試合に臨む。予選では、川口、齋藤が1本ずつ外すも、練習の成果を存分に発揮。結果は10中トップタイで決勝進出を飾った。

予選で皆中しチームを引っ張る八幡

決勝戦はトーナメント形式に変更。1回戦をシードで勝ち進み、2回戦へ臨んだ。対戦相手は予選を8中、1回戦を10中で勝ち上がってきた東京外大。予選と同じように、「当てるというよりは楽しもうという気持ちで」(川口)自信を持って射位に立つ。しかし、結果は8中と落ち込み、10中を維持した相手を下すことはできなかった。

大前として出場したルーキー川口

「気持ちの面でも試合を楽しむというところが一番この会場にいる人たちの中でできていた」(八幡)。決勝戦では勝ち進むことができなかったが、全員が前向きに戦えた女子チーム。100%のコンディションの中、それぞれが力をぶつけ、課題を見つけることができた。

男女それぞれ、チームとして着実に成長が見えた今大会。一人一人狙う的は違っても、心を一つにして戦えるのが団体戦の醍醐味だ。来月から始まるリーグ戦でも、チームで勝ち切る力が求められる。あと1本のところで、どれだけ粘り強く弓を引けるか。次なる敵は、リーグ戦で待っている。今回で見えた課題を部に持ち帰り、笑顔で締めくくりたい。(文責・濱田夏実、撮影・番匠麻衣)

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