弓道部
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【弓道部】竹内組、笑顔で終幕!

10月2日、同志社大学京田辺キャンパス弓道場(京都府)でリーグ戦第4戦が行われた。同志社は神戸学院大と対戦し、111-80で勝利。3勝1敗という結果で竹内組は終幕した。

ついにこの日を迎えた。4年生にとっては泣いても笑ってもこれが最後の戦い。出場者に留まらず、矢取りからオンライン回線、結果記入など全員がそれぞれ役割を担い、チーム一丸となって試合を作ってきた。初戦の対立命大戦では勝ち星を落としたものの、その後は順調に2連勝。来年開催される全国選抜大会出場への切符(関西上位9校)をつかむため、最後まで勝つことに集中して、神戸学院大との最終戦に挑んだ。

弓を構える竹内

出場メンバーは、前立に東本(スポ4)、三隅(商4)、鈴木(法3)、宮之原(スポ3)、後立に竹内(生命4)、田路(法2)、鞆津(文情2)、窪田(理工4)。4立目からは、鞆津に代わり中西(経3)、5立目からは田路に代わり川地(スポ2)が入った。

1立目から好勝負を演じた。前立では東本、鈴木が皆中し、仲間のミスをすかさずカバー。後立も10中とまずまずの滑り出しを見せた。さらに勢いは止まることなく、2立目には前立の全員が皆中し16中と、練習どおりの実力を遺憾無く発揮。「いつも通りをちゃんとできてることに安心する気持ちでした」(竹内)。4人の美しい弦音と同時に、4つの拍手が道場中に鳴り響いた。続く後立は落として率いた窪田が皆中するも、他メンバーが落ち込み9中。48-33まで相手を引き離し、2立目を終えた。

行射する三隅
弓を引く窪田

3、4立目も各回19中と安定感ある行射で差を広げる。4立目以降はメンバー交代をするなどし、的中率を落とさなかった。5立目も、最後まで気を緩めることなく弓を引く選手たち。前立は15中、後立は10中の計25中で締めくくり、111-80で3連勝を収めた。

また、十傑入りを目指す東本は20射皆中の好成績で存在感を発揮。「今日は全部当てないと、次の試合はないなという感じがしていた」。4年間の集大成としてふさわしい結果でリーグ戦を終了させた。

行射する東本
試合を見届ける坪井

チームとしての目標であった120中は達成できなかったものの、4年生たちは笑顔で花道を飾った。「同期や後輩たちのおかげで楽しい部活だった。人の良さはすごく良かったなと思います」(窪田)。学年の垣根を超えて積極的にコミュニケーションをとった竹内組。特に団体戦では、連抜きを防ぐなどチームとしての流れを意識して練習に取り組んできた。また、今年度は合宿や遠征が多数復活。対面での活動が急増し、模索する日々が続いた。それでも、チーム一丸となって活動に取り組めたのは、支え合う仲間の存在があったからだ。

新主将には宮之原が就任。インカレや全国選抜大会など、豊富な経験を糧にチームをまとめ上げる。先輩たちの意思を引き継ぎ、来年こそは一部昇格へ。弓道部の戦いは、これからも続く。(濱田夏実)

【4年生コメント】

〇三隅
ーーどんな気持ちで試合に臨んだか
最近リーグ戦を通して的中よく入ってきてたので、最後まで20本怖がらずに、7年目なので楽しく引こうかなと思って入ったんですけど、1立目の1本目2本目抜いちゃって、それが逆にいい緊張ほぐしになって、そっからしっかり当たったので楽しかったです。

ーーリーグ全体を振り返って
リーグの2週間前ぐらいの夏合宿で的中率4割ぐらいまで落ちちゃったんですけど、そっから1週間2週間で詰めれて7、8割まで持って行けたのはとてもよかったと思います。前立がすごく的中がいいので、それに合わせて流れに乗れてよかったなと思います。

ーーメンバー内で話したこと
前立とかは特に技術面では申し分ないので、4回生でみんなで試合に出て楽しく終われたらいいなってみんなで言っていたので、今日最後皆中で終わってよかったです。

ーー4年間振り返って
なかなか2、3回生で試合がなくて暇な時もあったんですけど、4回生のリーグ戦が一番的中率が良かったので、しっかり4年間で成長できた面もありました。また、主務も2年間務めさせてもらって、人間性という面も技術面以上に上がってとてもよかったなと思います。4年間楽しかったです。

ーー後輩へのメッセージ
最後まで諦めずに一本でも多く当てればメンバーに入れるということがよくわかったので、最後までしっかり気を抜かずに頑張ってくれたらいいなと思います。

〇坪井
ーーどんな気持ちで試合を迎えたか
僕は中学生の頃から弓道をやっていて10年間中高大とやっていたんですけど、学生弓道はこれで終わってしまうので寂しい気持ちはあるんけど、やり切れてよかったなという思いではあります。でもまだ悔しい気持ちの方が大きいので、弓道自体は大人になってもどれだけでもできるから、これからもっと弓道やっていきたいなと思います。

ーーメンバー内で話したこと
最終戦に向けてみんなで頑張っていこうというところで、気持ちの面で諦めないとか、気合を入れてやっていくとか気持ちの面でお互い高め合っていこうという話をしました。

ーー4年間振り返って
最初は結構体育会というのが苦しくて大変だったんですけど、途中からだんだん楽しくやれるようになってきて最後は選手にはなれなかったんですけど、総じて見れば楽しかったし、やってよかったなと思います。

ーー後輩へのメッセージ
どんな境遇になろうとも自分を信じて、気合。気持ちは負けずに腐らずに。どうなろうとも最後まで頑張ってほしいです。

〇東本
ーーどんな気持ちで?
去年が80射75中で、試合前は60射55中だったんですよ。今日は全部当てないと、次の試合はないなという感じがしてたので、全部当てようと思ったらいけました。

ーーリーグ全体振り返って
練習の時は結構調子良かったんですけど、試合になると関西一位がどうとか考えて苦しかったです。

ーーメンバー内で話したこと
試合的にはオンラインっていうのもあるし、普通に行けば勝てるというのがあったので、いつも通りでというのは話していました。

ーー4年間振り返って
さっきと同じにはなるんですけど、結構苦しかったっていうのがあった。団体で勝てない日も続き、挫けそうになった日もあり、どんどん試合で勝つたびに肩書きも増えて勝手にプレッシャーを感じてて。まとめると、苦しかった日もあったんですけど、その分メンタル的に成長できたかなと思います。1年生の時は苦しい試合の時に外しちゃっていたんですけど、それが一つ踏ん張って当てれるようになったのは人として成長できた部分だと思います。

ーー後輩へのメッセージ
来年こそは一部昇格を目指して頑張ってください!

〇窪田
ーーどんな気持ちで試合に臨んだか
 黒のテーピングで見えずらいんですけど、弓道めっちゃ調子の波があるので僕の同期の坪井に「気合」って書いてもらいました。いつも思ってるんですけど仕事やってくれてる一年生もめちゃくちゃいて、記録も宮田くんがずっとやってくれてるんですけど、そういうのを含めてそれを考えながらずっと引いてました。

ーーリーグ全体を振り返って
 僕1年生の頃はリーグ戦に出てなくて、2年はリーグ戦がなくて、3年生のときは80本中4本しか引いてないんですけど、今年はたまたま80本引けたので、リーグ戦80本引くという目標は達成できて良かったなと思います。

ーーチーム全体としては
 僕が4年間いた中で一番強いのかなというのはあって、結構前立後立はもちろん分かれていて、結局弓道は個人競技にはなるんですけど、その中でも今年はコミュニケーションをとっていました。前の人が抜いたら次の人は当てるとか。流れの作り方も考えながら、僕の前は2回生が多かったので、楽しく引けたと思います。

ーー4年間振り返って
 僕ラグビーやってたんですけど、弓道自体の楽しさで4年間続けていたというよりかは、同期だったり後輩だったりのおかげで楽しい部活だったなと思います。先輩に関しても、僕が1回生のときに4回生だった先輩から昨日や一昨日LINEしてもらったり。人の良さはすごく良かったなと思います。入って後悔はないなと思いますし、人はすごく恵まれたなと思います。

ーー後輩へのメッセージ
 一部昇格をもちろんやってもらうつもりではあるんですけど、その中でも全体でもっと勝ちにいってほしい。仕事している人だったり、たまたま試合に出れてない人だったり、一緒に巻き込んで一緒に全員で戦って行ってくれたら楽しく勝てていけるかなと思うので。一部昇格は絶対してもらうので、いっぱいプレッシャーかけていくんで、その中でどれだけ楽しめるかだと思います。楽しんで勝ってほしいなという気持ちだけです。

〇竹内
ーーどんな気持ちで試合に臨んだか
 1戦目で2立出て崩れて、結構苦しい1カ月だったんですけど、それでも戻って来れたのは自分の実力でもありますし、自信になってたので攻めの弓道というか、今まで置きにいっていた部分を絶対に置きにいかずにどんどん攻めていこうという精神でした。また、団体で収める上で最高のチームメートを持ったなというのはすごく思っています。チームも4年間の中で一番仕上がっていて、その仕上がりはすごく実感しているので、こいつらやったら任せられるという思いで自分に集中しました。自分だけに集中しても任せられるチームなので自分にひたすら集中して攻めの弓道をしようという思いで射位に立っていました。

ーー前立で全員皆中した場面については
 もう驚かないです。何回もしてるので、練習通りだなという感じです。おおやるやん!というのもあるんですけど、本来の実力がそこなので、今日もいい感じだねという感じで軽く、いつも通りをちゃんとできてることに安心する気持ちでした。

ーーリーグ全体を振り返って
 途中体調不良とかでメンバーが抜けたり色々アクシデントはあったんですけど、その中でも3勝1敗。立命館は正直2部のレベルではないのでそれ以外、Bグループであったとしても勝てる的中率を出せたので、最後の集大成としてはすごくいい1カ月だったと思います。

ーーメンバー内で話したこと
 昨日は同じメンバーでスタートして125中ですごく良くて、メンバーが揃うと120まで安定するんですけど、多少本番は落ちるのでそれで111だったのでよかったです。昨日言ったことは後悔ないように。やって後悔するのはいいんですけど、やらずに後悔すると後味が悪くて一生悔いが残るので。弓道は置きにいくと外れてしまうんですけど、やらない後悔よりはやる後悔をしろと言いました。

ーー4年間振り返って
僕の最高到達地点が3年生の時の新人生で、そのとき新人十傑に入って個人的中率3位になって、的中率91%ぐらいだったんですけど、そこが最高でした。1.2年生の時は自分に集中して伸び伸び引けたので、緊張だけだったんですけど、3年生になって副将になって周りを束ねないといけないとなって、心の迷いじゃないですけど、これでいいのかなあという気持ちを持って競技してました。それで3年生の関西選手権とかインカレとかリーグであまりいい成績が出なくて。4年生からも主将になっていい時があまりなくて、1年間挫折の年でした。大会のたびに折れて折れてを繰り返して最後のリーグでも折れて、最後の最後4戦目に復帰して敢闘することができた時の喜びは、挫折なしでは得られなかったもの。当てるのが絶対いいんですけど、そのおかげで4年間振り返って頑張ったなという実感はあります。

ーー主将として苦労した点
 今年対面で試合が結構多くて、遠征とか合宿とかフルでできたんですけど、できた反面、僕たちがフルでできたのが一年生だったので、全体としてどういう流れなのかあまりわかってなくて。1〜3年生は何も経験していないので、一から教えて色々手配してっていうのが今年は一番大変でした。あとは競技面で言うと、体育会って厳しいのが普通だと思うんですけど、今年入ってきた1年生とか、2.3年生は結構緩いわけじゃないですけど、体育会と言う自覚を指導する点は難しかったです。高校時代は部活が緩かったというのでずるずるいってしまうとチームの雰囲気も悪くなってしまうので。心から変えていくというのは難しかったです。

ー-後輩へのメッセージ
一言で言えばもっと伸び伸びやってほしい。今はチームのモチベーションが最高潮なので、そのモチベーションを1年通して維持してもらって、どんな結果になろうともやりきったと思える残りを過ごしてほしいと思います。どんな結果になろうとも、メンバーに入れなくても、メンバーに入って当てたとしても、これだけやったから仕方ないなと思えるぐらい時間を無駄にせずに頑張ってほしいと思います。

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