弓道部
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【弓道部】1部昇格果たし、服部組完結!

10月23日、同志社大学京田辺キャンパス弓道場(京都府)で令和4年度リーグ戦が行われた。同志社は関学大と対戦し、53-50で勝利。8年ぶりに1部昇格を果たし、服部組は堂々と幕を閉じた。

前回、天理大を相手に62-45と大差で勝利し、全勝で2部Aリーグのトップに輝いた女子部。「勝っても負けても自分たちには優勝という良い要素があるのは確実。自信を持って、とにかく楽しんで5立分引いてほしいなと思っていた」(服部・法4)。対戦校の関学大は、対近大戦で67中を叩き出しており、今季1部4位ながら高い実力の持ち主。接戦が予想されたものの、築いてきた自信を胸に、臆することなく格上に立ち向かった。

行射する八幡

メンバーは大前から川口(商1)、松吉(法2)、田中(理工3)、八幡(社4)。練習時点で高い的中率を出している選手を厳選し、盤石の体制で挑む。勝てば8年ぶりの1部昇格。出場メンバー以外も、全員が固唾を呑んで試合を見守った。

立ち上がりは、3人が2中となりチームとしては思うような展開とはならなかった。また、2立目では川口が皆中するも、結果は9中。しかし、関学大も点数が伸びず、19-20の1点差と拮抗(きっこう)した状態が続いた。

集中する田中

「ここから突き放していかないと厳しくなってくる」(藤村監督)。なんとかして差をつけたい3立目は、川口、松吉が皆中、残りの2名も3中と高得点を出し14中にまで躍進。流れを引き寄せたかと思われた。しかし、相手も13中まで伸ばし、再び同点に。まさに一進一退となった。

オンライン開催で相手の顔が見れないものの、両校が互いに探り合う状況が続く。4立目では同志社が7中にまで落ち込むが、相手もメンバーチェンジが裏目に出てしまい、8中。1点リードを許し、勝負の行方は5立目に委ねられた。

そして迎えた運命の5立目。失敗が許されない緊張感の中、八幡が皆中、他3人が3中となり結果は13中と実力を発揮。対する関学大は、再びメンバー交代を試みるも結果につながらず9中。50-53の3点差で逆転勝利を果たした。

抱き合う選手たち

相手の的中数が報告された瞬間、選手たちの目からは大粒の涙がこぼれた。「うれしいを通り越してよくわからないんですけど、とにかく4年間頑張ってきてよかった」(八幡)。4年生は、この試合をもって引退。活動のほとんどを新型コロナウイルスとともに過ごし、手探りな状態が続いた学年だった。しかし、今年の女子部は前向きに弓道と向き合い、インカレ(団体)ベスト16や、個人での日本一など多くの快挙を達成。最後は1部昇格という完璧な置き土産まで残した。

集合写真

初心者が多い中でも、常に向上心を持って励んできた女子部。「的中という直接的な面で支えるか、それ以外で支えるかというのは本当にその時次第。もしメンバーとして出れないとしても色々な支え方があると私もこの4年間でわかってきたので、どっちに転んでも自分は弓道部を支えているんだという気持ちを持って取り組んで欲しい」(服部)。調子の波がある競技だからこそ、今後もメンバー争いが激化することが予想される。しかし、出場だけにこだわず、さまざまな形で互いを支え合えるのが弓道部の強みだ。次の主将には海老原(商3)が就任。これからも「誰一人見捨てない部活」を体現し、1部という新しい舞台で、新しい花を咲かせる。(文責・濱田夏実、撮影・中村真菜、栗林真菜)

【4年生コメント】

〇八幡

ー-どんな気持ちで試合に挑んだか
いつも試合の時はやってやるという気持ちだったんですけど、その気持ちもあったんですけど、それ以上にプレッシャーというか迫り来る何かを感じながら、ほんまにやらなあかんときやねんなっていうのを自覚しながらそういう気持ちでやってました。

ー-リーグ全体を振り返って
調子を崩してしまった時もあったんですけど、気持ちで負ける時は本当になくて、楽しんで引くことができたなって思います。

昨日は結構メンバーがはちょっと調子あんまり良くなくて。でも、平常心で。今日の朝とかも平常心でやっていけば、16 社皆中とか実績がしっかり残ってるからもう楽しんでいつも通りしようね。っていう風にみんなであげながらやってました。

ー-4年間振り返って
1 回生2 回生とかは全然当たらなくて、練習をいっぱい増やすだけで精一杯っていう感じでした。練習量をすごい増やしてたんですけど、精神もきつくなっていく中で、同期とか周りの人とかとかがみんなが励ましてくれたりとか楽しい気持ちで笑かしてくれました。なので、自分も頑張らないと、この人たちのために頑張らないとって思って、練習することができたなっていうのが、この今のリーグ戦で結果として現れたのかなと思います。嬉しいを通り越してもうよく分からないんですけど、本当に4年間頑張ってきて良かったなっていうのが、自分の中の本当にそれが一番大きいです。後輩とかは多分私たちよりもっと来年プレッシャーかかると思うんで、この先もLINE とかも繋がってるんで、話したりできたらいいなと思います。

ー-後輩へのメッセージ
後輩には結構気負っちゃう子が多くて、こっちがどうにかしないと思う責任感はすごいんですけど、弓道ってすごくストレスがかかるんですけど、スポーツやからこそ、もっと楽しんで欲しいなっていう風に思います。調子が悪い時なんて人間だったらあると思うので、悪い時も良い時もしっかり原因を考えた上で、スポーツって楽しいなあって思いながらすればいい方向に向かっていくかなと思います。本当に心配なとこも、私自身が後輩全員を信じることができたので、みんななら行けると思います。

○岩佐(心理4)
ー-どんな気持ちで試合を迎えたか
あんまり緊張しすぎず、気楽に行こうと思っていました。2部優勝っていうのがそもそもあったので、それだけでもだいぶ今までの目標でもあったし、それにただ一部昇格っていうのがついてくるという感覚でした。出ている選手にもプレッシャーをかけすぎずに自分が思うようにひいたらいいなというふうに思っていました。

ー-リーグ全体を振り返って
4人中2的のところが誰が入るかわからない状態で、毎回出ている人たちが違うので総力戦で挑めました。誰か1人がというよりは、準レギュラー、レギュラーで全体的にこの結果につなげられたのかなと思います。

ー-メンバー内で話し合ったこと
話し合いとかはあんまりしてないですけど、2部優勝してるだけで十分だということを平日の練習でも言っていたので気持ち的にも気楽に行けたかなと思います。

ー-4年間振り返って
一年の時は試合の仕事とかするのがほとんどだったんですけど、3.4年生になって試合に出るようになって、3年が本当に自分の変わるポイントみたいな感じでした。3年で色々失敗したから4年では同じような失敗をしなかったのがすごく良かったなと思いますし、1.2.3.4年で(段階的に)すごい成長できたなと思います。

ー-後輩へのメッセージ
1部ということで厳しい戦いにはなると思うんですけど、仕事の人も選手の人も楽しそうに引いている時の方がちゃんと当たっている感じがするので緊張もすると思うけど楽しく引いて欲しいなと思います。

○服部
ー-どんな気持ちで試合を迎えたか
一応準レギュラーとしては入れていて、今までリーグ戦に一回も出れていない分、なんとか入れたらなと思っていたのが一点です。また、みんなの射を見れるのは自分だという自信はすごくあったのでそういう部分で支えてあげたいなという気持ちが2点ですごく複雑な気持ちだったんですけど、どっちにしろ支えられたらなと思っていました。

ー-リーグ全体を振り返って
練習どおりの的中がでなかったときもあるし、でも毎週重ねるごとにみんながすごく強くなって行くのが目に見えましたし、チームの最高的中もどんどん出るようになってきて、どんどん明るい気持ちでみんな取り組までいるのが目に見えてわかったのですごく嬉しくなりました。
固定メンバーはいるんですけど、その中でも変わってる子はどんどんいるのでメンバー争いもいい気持ちでできたと思います。

ー-メンバー内で話し合ったこと
全体には特別なことは言っていなくて、いつも通りやってくれたらいいなって言っていたのが一つと、試合前に言っていたのがもし勝っても負けても自分達には優勝といういい要素は確実だから、そこは自信を持って引いて欲しいなって思うし、とにかく楽しんで5立分引いてほしいなとは思っていました。

ー-4年間振り返って
初心者で入ってきて、その中で公式戦に出たのも数えられるぐらいだったんですけどその中でも自分の中ではあんまり下振れがなく、自分どおりの力は公式戦では出せたかなと思います。

ー-主将として振り返って
前回の主将さんから引き継いでいただいた時に、初心者で主将する人が久しぶりだったのでどのように進めていこうかなというのを考えながら1年間やっていました。私はそんな実力もそんなにないし、直接的な面でチームを支えてあげることはできないというのは3年生主将になった時点でわかっていたので、一人一人絶対見てあげられるようになったらいいなといいのと、私の同期が誰一人見捨てない部活というのを言っていてそれなら私にもできるかもしれないと思って、普段の練習から一人一人何に悩んでいるのか、課題を解決できるように協力していました。

ー-後輩へのメッセージ
とにかく期待しかしていないです。来年セレクションの子も入ってくるということで、どんどんメンバー争いも激しくなってくると思うんですけど、的中という直接的な面で支えるか、それ以外で支えるかというのは本当にその時次第。もしメンバーとして出れないとしても色々な支え方があるというのは私もこの4年間でわかってきたので、どっちに転んでも自分は弓道部を支えているんだという気持ちを持って取り組んで欲しいなと思います。

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