ラクロス部(女子)
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【ラクロス部女子】鍛錬花開き、日本一の座をつかみとる

日清食品presents第3回ラクロス全日本学生新人選手権大会〜あかつきカップ〜

 3月14日〜3月17日にかけて、第3回ラクロス全日本学生新人選手権大会が美作市総合運動公園(岡山県)で行われた。昨年12月に行われた予関西地区の予選で見事優勝し、全国への切符を手にする。予選から他大学を圧倒。決勝戦では立教大を5ー2で下し、ついに全国優勝を果たした。

 1日目は予選の2試合が行われた。初戦は中国地方1位合同と対戦。「1試合目を良い形で終えたい」(有馬・新スポ2)。開始30秒、鴨河(新GR2)が敵陣を切り裂き左サイドからゴールネットを揺らした。その後も同志社は危なげなく点数を重ねる。最後は築田(新法2)が高打点からのシュートを決め、10ー0で白星を挙げた。全国優勝へ幸先の良いスタートを飾る。

 第2試合は北海道地区合同と対戦。ドローを制し、同志社の攻撃から始まった。ゴールへ突き進んだ平岩(新スポ2)が勢いのあるシュートでゴールネットを揺らし、開始30秒で先制点を奪った。直後のドローを取られるも、相手にプレッシャーを与えダウンボールを誘う。グラ2に積極的に人数を寄せ、すぐさま同志社ボールにした。その後も強い一対一とフリーシュートを確実に決め、連続得点に成功した。前半を6-0で折り返し、無失点で迎えた後半戦も同志社の勢いは止まらない。相手にフリーシュートを与える場面もあったが、押し上げるディフェンスでシュートを決めさせない。最後まで点差を引き離し、試合を9-0で終えた。

切り込む築田

 2日目は予選の第3試合と準決勝が行われた。第3試合の相手は九州地区。先制を獲得したが、攻めに苦戦し、試合は停滞する展開となった。点差を広げられず1-1で後半へ。開始早々、築田が相手ディフェンスの間をすり抜け点を奪った。さらに有馬が低い角度からワンを仕掛る。ダブルを組まれても動じずシュートを決め、リードを2点差に広げた。その後1点を献上したが、フリーシュートのチャンスをものにし4-2で勝利を収めた。予選を1位で通過し、準決勝に進んだ。

 3日目の決勝戦への切符を懸けた準決勝。これまでの3試合とは異なり、苦しい試合展開となった。久保(新スポ2)の華麗なドローで始まるも一進一退。有馬が相手の隙を逃さずシュートを決め、均衡を破った。さらに5分、鴨河がフリーシュートで追加点を奪取。しかし相手に1点を献上し、2ー1で第2Qへ。2分、正面突破を許し同点に追いつかれると、焦りからプレーが乱れだす。しかし6分、築田が反撃の一撃を放つ。一時立て直しに成功するも、フリーシュートを決められまたも同点に追いつかれた。試合の行方は延長戦へ。一瞬の油断も許されない4分間が始まった。マイボールでスタートするも思うように攻められない。緊張感が漂う中、久保がフリーシュートの権利を獲得。「絶対に決めて明日につなげたい」(久保)。プレッシャーのかかる場面だが己の力を出し切り、決勝打を決めた。死闘の末、4ー3で同志社の意地を見せつけ、日本一まであ1勝とした。 

キャリーをする鴨河

 観客が緊張の面持ちでコートを見守る中、決勝戦が始まった。「絶対勝って日本一になる」(久保)。開始の笛と同時に久保が洗練された技術でドローを奪い、そのまま敵陣に走り込む。1分半、鴨河がフリーシュートを確実に成功させ、先制点を奪取。さらに5分半、ディフェンスの体制が乱れている間に西垣(新文情2)がゴール前まで攻め込む。すると相手のファウルでフリーシュートの権利を獲得し、2点目を挙げた。守備陣も安定したプレーを見せ立教大に得点を許さず、2-0で第1Qが終了。リードを広げたい第2Q、3分、鴨河の積極的なプレーがディフェンスのファウルを招く。迷いなく放たれたシュートはゴールに吸い込まれ、貴重な追加点を奪った。5分、相手チームの反則により同志社にとって数的有利な状況が生まれる。絶好の機会を逃すことなく、築田がワンをしかけ華麗にシュートを放った。直後にはゴーリー越水(新商2)のスパーセーブもありチームはさらに勢いづく。8分に失点を許すも、持ち前の修正力で立て直した。残り3分、築田から西垣に綺麗なパスが通る。パスで流れを作り、西垣が豪快なフリーシュートでゴールネットを揺らした。熱気が冷める間もなく試合終了の笛が鳴り響き、5-2で勝利の女神は同志社に微笑んだ。

記念撮影で笑顔を見せる選手たち

 試合後、「めちゃくちゃ良い試合になった」(黒宮)と仲間と共に喜びを嚙みしめた。日本一の景色をつかんだラクロス部女子新2回生たち。表彰式ではMVPに西垣、MIPに鴨河、ベストDFに黒宮が選出された。「先輩方と一緒にまた次の日本一に向かって頑張っていきたい」(有馬)。今大会で1年間の集大成を見せつけた彼女たちは次なるステージでの飛躍を誓った。確かな自信と強固な礎を得た選手たちは、チームの関西制覇への心強い戦力になること間違いない。

(文責・撮影:津田花暖・益野瑛真)

 

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