
2025年度関西学生ホッケー春季リーグ戦
7月6日、甲南大学六甲アイランドキャンパス(兵庫県)にて2025年度関西学生ホッケー春季リーグ戦第5節が行われた。同志社は名古屋大と対戦。「相手の雰囲気にのまれてしまって苦しい展開が続いた試合だった」(冨田・法4)。両者譲らぬ展開が続き、同点のまま第4Qが終了。SO(シュートアウト)戦の末、4-3で同志社が勝利した。

第1Q。序盤から積極的に攻めるもゴール前まで進めず、パス回しが続いた。「入りからチーム全体の集中が足りていなかった」(冨田)。得点を重ねたい場面でミスが続き、なかなか思うように攻めることができなかった。開始11分、サークル内からシュートを放つも、相手GKにセーブをされた。得点が動いたのは第1Q終了間際、奥田がサークル内で巧みなドリブルでゴールに攻め込み、PSを獲得した。この大きなチャンスをものにし、先制に成功した。
第2Q、互いに譲らず、拮抗した展開が続いた。パスキャッチのミスでポゼッションを奪われ、ピンチな場面も見られたが、同志社はしっかり守りを見せる。攻撃は続くが追加点には至らなかった。1-0のまま試合を折り返した。
第3Q開始早々、相手に一瞬の隙を突かれる場面が訪れた。相手にハーフライン手前からスピードに乗られてサークル内へ侵入されてしまう。同志社は懸命に守るも一対一で負けてしまい、同点に追いつかれてしまった。相手の流れを断ち切りたいところであったが、再びピンチに陥る。しかし塚野が好セーブを見せ、再びチームに落ち着きをもたらした。ラスト1分のところで冨田がランで突き進み、鋭いシュートを放った。しかしボールは枠外へ逸れ、リードをつけることはできなかった。その後も得点は変わらず、1-1で第3Qを終えた。
最終Q、名古屋大にカウンターから危険な場面を作られるも、好セーブを見せ、失点を許さない。その後もパス回しが早く、攻守の交代が激しい展開が続いた。「逆転されなかったのはよかった」(冨田)。同志社は最後までゴールを守り切り、同点のまま試合は終了した。

同点の時点で同志社の優勝は決まっていた。「普段やっている練習を思い出して、自信を持ってSOに挑もう」(冨田)。練習の成果を発揮するべくSOに挑んだ。結果は4-3で同志社が勝利。抱き合い喜ぶ様子が見られた。

「無敗で勝ち進むことができて、攻撃力と守備力ともに成長した」と春季リーグ戦を振り返った。次戦は1部昇格がかかった入替戦。「去年負けているチームに絶対勝てるようにチーム一丸となって頑張りたい」(冨田)。昨シーズンで及ばなかった相手に勝利し、必ず1部昇格を果たすと誓った。(津田花暖)