ラグビー部
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【ラグビー部】赤い旋風背に完封負け

4月16日アミノバイタルトレーニングセンター宮崎で、アミノバイタルトレーニングセンター宮崎オープニング試合が行われた。招待試合として帝京大と対戦した同志社は0ー89で完封負け。新チームの初陣を白星で飾ることはできなかった。

スクラムを組む山本敦(社4)

大学トップレベルの試合を一目見ようと、宮崎県内の多くのラグビー関係者が駆けつけた今試合。試合前には、アミノバイタルトレーニングセンター宮崎の開設を祝うセレモニーが行われ、両チームに宮崎牛が贈呈された。

前半1分、同志社がいきなりチャンスを迎えた。帝京大のミスキックにより、敵陣でマイボールラインアウトを獲得し早々からボールを展開する。しかし、帝京大の接点に対する圧力に我慢できずノットリリースザボールの判定。自陣に返され、相手に流れを渡した。

突破を試みる三輪(法2)

対する帝京大はスクラムを起点に主導権を握り続ける。同6分、同志社の反則によりアドバンテージがある状況で、ディフェンスの裏にキックを転がし再獲得。そのままボールをつながれ、簡単に先制トライを与えてしまった(0ー7)。
同18分には自陣5㍍のマイボールスクラムをターンオーバーされ被トライ(0ー14)。「帝京は日本一強いスクラムを組むので、やっぱりそれに対して組んでみて自分たちのレベルがわかった」(山本敦)。その後も同20分、25分、31分と立て続けに失点(0ー35)。個々の攻防戦では勝る場面も見られたが、帝京大の勢いを止めることはできず、0ー49で試合を折り返した。

苦戦を強いられたモール

「前半に自分たちがやろうと決めたことができたのかどうかというところを選手みんなで振り返らないと先にいけない」(宮本監督)。冬の敗戦を受け、80分間戦えるフィジカル面を徹底的に強化してきたが、チームとしてフォーカスしていた1対1の部分で後手に回った。

「ハーフタイムで(気持ちを)切り替えて、後半は一人一人が前半より意識したから攻撃の時間が増えた」(芦塚)。前半とは異なり、後半開始10分までは攻守の入れ替わる時間が続いた。大島(スポ2)が起点となり、テンポのよい攻撃を繰り広げる。交代で入った選手たちもアグレッシブに突破を狙い、圧力を受けながらもボールを握った。しかし、前半同様ブレークダウンで帝京大に絡まれボールを失う。同9分、同16分、同24分にいずれもラインアウトモールからトライを奪われ、点差を広げられた(0ー68)。

ステップを切る奥平(法3)

このままでは終われない同志社は、セットプレーを起点に何度も連続攻撃を仕掛ける。同29分、中央のスクラムから芦塚がブラインドサイドを突き大きくゲイン。ゴール前5㍍まで迫ったが、BK陣のハンドリングエラーからカウンターを受け被トライ(0ー82)。終了間際の39分にドライビングモールで駄目押しのトライを許し、0ー89で敗戦を喫した。

大外を駆け抜ける芦塚

日本一のチームと対峙(たいじ)したことで得た収穫も大きい。試合後、今季主将を務める山本敦は「今日は勝敗どうこう じゃなくて、まず個人個人が目標を立ててそれをどれだけクリアできるかというとことにフォーカスを置いていた。しっかり3ヶ月やったことが出た部分もあったので、ポジティブに受け止めています」と前を向いた。

試合後整列する選手たち

2週間後には昨年春秋ともに敗れた因縁の相手である立命大との対戦が控える。「自分も成長してチームも成長して、しっかり勝っていけたらいいなと思います」(岡野・商4)。まずは目の前の一戦に全力を注ぎ、次戦こそ新チーム初勝利をつかみ取る。(文責、撮影・勝部健人)

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