2023関西大学ジュニアリーグ第7節
12月3日、同志社大学京田辺キャンパスラグビー場(京都府)で2023関西大学ジュニアリーグ第7節が行われた。最終節は関学大と対戦。Aリーグ史上初の全敗という結果の中、ジュニアリーグから盛り上げたい同志社は前半を19-28と劣勢で折り返すも、果敢な攻めを続け47-35で試合を制した。
曇り空の中、始まったジュニアリーグ第7節。同志社のキックオフからスタートし、開始早々からキック合戦へと展開していく。開始から3分、キックから相手のラインアウトに持ち込まれ、ドライビングモールで先制点を奪われた(0-7)。攻防戦の激しさが増す中、相手を突き刺すようなタックルを受けトライラインまで侵入を許す。ピンチとなったもののスクラムで押し勝ち、失点を免れた。試合が動いたのは前半15分。同志社のタッチライン際を攻めたビックゲインからラックに持ち込む。最後はラストパスを受け取った横畠(法3)がトライ。チーム全体で攻撃を仕掛け、同点に追いついた(7-7)。その後も前半20分、中谷(法4)が敵陣深くに切り込み、村岡(文情3)がフィニッシュ。連続得点で一時逆転に成功した(12-7)。両校ともにスクラムでの反則が続き、ボールの持ち主が目まぐるしく変わる。ドライビングモールなどで失点が続き、再び逆転を許した。しかし、すぐにコーエン(神2)がビックゲインしチャンスを生み出す。上嶋(スポ1)から石井伶(心理4)にパスが繋がりトライ(19-21)。だが、ラストプレーで自陣側での関学大のラインアウトからモールが展開される。選手間を縫うような急速な攻撃に対応しきれず、追加点。19-28で前半終了となった。
劣勢のまま迎えた後半。横畠が開始1分もたたずにインターセプトすると独走トライを奪取(26-28)。チームに追い風を吹かせるプレーとなった。さらに後半10分、スクラムから一斉に攻撃を仕掛ける。フェーズを重ね、最後は河岸がインゴールに押さえつけた(33-28)。さらに再び河岸が後半14分に追加点(40-28)。「我慢する場面で、反則をせずにボールをつなげることができた。F Wが頑張った結果がトライにつながったと思う」(河岸)。スクラムでのミスが減り始め、その後も堀部のビックゲインが起点とし、楠本(社4)がトライ(47-28)。その後は廣岡(法4)がビックゲインで再びチャンスが訪れるも、ラックからボールを奪取されピンチに陥る。ラインアウトに持ち込まれ、関学大はモールを展開した。そのまま進撃を止めることができず、失点(47-35)。その後は大きなプレーは行われず、試合終了となった。
ジュニアリーグ第7節を終えたキャプテンの楠本は今試合を「前半の苦しい場面から、後半は1つ1つ固いプレーを意識するという修正をして、練習で1週間やってきたことができた試合だった」と振り返った。残るはAリーグ入れ替え戦。ジュニアリーグの勢いに乗り、2部降格のピンチを乗り切る。(文責・倉田蓮大、撮影・平沼栞、渡邉柚果、浅川明日香)