【本日のスタメン】
1.前田(スポ2) 2.荒川駿(法2) 3.笛木(商3) 4.寺北(スポ4) 5.柏村(社2)
6.中谷(法1) 7.木村圭(政策4) 8.林慶(スポ3) 9.石田(法3) 10.大島(スポ3)
11.下平(経2) 12.野村(スポ4) 13. ファイアラガ(社2) 14.中村大(経3) 15.隅田(法1)
Re. 16.河岸(文情4) 17.潰田(経4) 18.小西(法3) 19.山崎暖(政策3) 20.吉田慧(政策2)
21.藤田海(商4) 22.瀧川(法2) 23.山本(スポ4) 24.横畠(社4) 25.永住(スポ4)
6月16日、立命館大学BKCグリーンフィールド(滋賀県)で2024年度関西大学ラグビ―春季トーナメント3回戦が行われた。この日は立命大と対戦。前半を15-24と劣勢で折り返すも、後半は互角の戦いを繰り広げる。しかし、接戦を制せず、30-41で敗北を喫した。
試合は同志社のキックオフからスタートした。前半3分、自陣ゴールライン付近で立命大のラインアウトから失点のピンチを迎える。すかさずモールを組まれ強靭(きょうじん)なフィジカルに耐えきれず先制点を許した(0-5)。続く同7分にもモールで押されインゴールへの侵入を許す(0-12)。「安定できずにスクラムで食い込まれ、モールで押される場面が多かった」(寺北)。トライラインまで攻め込むチャンスはあったもののなかなか得点には至らない。さらに同11分、敵陣10㍍から独走トライを献上した(0-17)。
なんとか反撃したい同志社は相手のミスが相まって徐々に前へ押し進めると同21分にチャンスが訪れた。立命大の反則でペナルティーを獲得すると迷わずPG(ペナルティーゴール)を選択。「点数を確実にとっていった方が良いと思った」(大島)。危なげなくPGを成功させ、ようやく点数を獲得した(3-17)。
同25分には立命大のペナルティーを誘発し、すばやく石田がクイックスタート。敵のスペースを突き、独走トライを挙げた(8-17)。
同31分、敵陣10㍍から前田が着実に防御網を大きく突破すると敵陣深くに切り込む。パスを受け取った中村大が追加点を決めた(15-17)。粘り強い追い上げを見せた同志社に一時逆転劇に期待がかかった。しかし同37分、立命大のテンポの良いパスをつながれると、止めることができず追加点を献上(15-24)。そのまま前半が終了した。
巻き返しを誓った後半戦。同3分、サインプレーで相手の意表を突き、荒川が敵陣深くまで大きくゲイン。逆転への糸口を生み出す。同8分、ラインアウトからモールでじわじわと進み、中谷がゴールラインを割った(22-24)。
同15分、トライで逆転の場面、果敢に攻撃を仕掛けるも落ちたボールが味方の足に当たる。するとそのボールが相手への絶好のパスとなってしまい、立命大にトライを献上した(22-29)。
攻守が目まぐるしく入れ替わる中、試合が動いたのは同22分。司令塔の大島が左右にボールを動かしペナルティーを誘う。堅実にPGを選択するとこれを成功させ、25-29とした。
ここから流れを呼び寄せ優位に立ちたかったが、立命大の反撃をくらう。「最初はいい流れにのってこれそうになったが、ミスで終わってしまった」(石田)。同27分、ターンオーバーを許し自陣奥深くまで独走される。最後は立命大の得点パターンであるラインアウトモールに持ち込まれトライを許した(25-34)。
攻撃を立て直したい同志社だったが再開のキックオフで痛恨のミス。ダイレクトタッチで立命大に攻撃権を与えてしまう。同34分自陣ゴールライン前、ラインアウトからのモールを押し切られた(25-41)。
その4分後、石田が荒川駿のパスを受け取りインゴールに飛び込むが、逆転の時間はもう残されておらずノーサイドの笛が鳴り響いた(30-41)。
「中盤のペナルティーから簡単にゴールライン前まで入られてモールを組まれた」(大島)。この日はラインアウトモールから4トライを許し、接点での実力差が浮き彫りとなった。次戦は関東の強豪校である明大との定期戦。伝統校の胸を借りてさらなる成長を遂げる。(文責・小野里律子、中嶋理博、撮影・湊結子、早川京、渡邉柚果、河村柚希)
【試合後のコメント】
○キャプテン:寺北(LO)
ーーどのような気持ちで臨んだか
昨日(BC戦で)良いゲームをしてくれたので、しっかり流れに乗って最初から良い入りをして良いゲームにしていきたいと思ったんですけど、そう簡単にいかずセットプレーで流れをつかまれてしまって、ペナルティーも自陣に入られて同じ流れで最初4トライされてしまったので、そこが今回流れに乗り切れなかった敗因だとおもいます。
ーーセットプレーの完成度
セットプレーでやっぱり流れをつかまれてしまうと、試合全体として立命大の方が常に有利な試合展開、自分たちのしたいラグビーをできるゲーム展開になってしまうので、そこはFWの責任だと思います。
ーー次戦6/23の明治大戦に向けての意気込み
関東の強い相手なのでしっかりチャレンジして、そこでうまくいけば自信がつくと思うので、またしっかり今日の試合を振り返って来週につなげて、良いチャレンジが出来たらいいと思います。
○大島(SO)
ーー前回の立命大戦と比べて良かったところ
しっかりスコアまで持っていけてるっていうところです。前回は2トライで終わったので、スコアできているというところと、 接戦でこうやって後半は勝敗の分からない勝負ができたっていう点は1つ収穫かなと思います。
ーー逆に見つかった課題点
前回もですが、やっぱり立命大はモールが強いので、中盤で簡単にペナルティーをしてしまうと、 簡単にゴールラインに入ってこられてモールされてっていうところだったんで。あとは立命大さんの試合に限らず、ペナルティーはやっぱり多いので、そういうところを減らす、ある程度我慢するっていうところが課題だと思います。
○中尾晃総監督
ーー試合を振り返って
春の1番最初のゲームで負けているので、あとは全部勝って欲しいっていうのが望みだったのですが、なかなか上手くいかず残念な結果になってしまいました。
ーー上手くいかなかった要因は?
色々あるけど、やっぱり相手の1番強いところを引き出してしまったっていうのが1番。それは反則とか自分たちのことだけど、これでトライをとられるとなかなか波にも乗れないし。もったいなかったな、色々勉強させられました。
○酒井優HC
ーー今日の試合にかけた思い
再戦できるチャンスを得たので、この2カ月半やってきた練習を全部出そうと、もうそれだけです。
ーー昨日のBC戦で勝利して良い流れで今試合を迎えたが、雰囲気はどうだったか
やっぱり昨日のBC戦もそうですし、その前の週も立教も関大も勝ってますし、ずっとこの3週間、やっぱり勝っていたのでチーム全体の雰囲気はすごく良いというか、その力をもらって今日立命大との再戦だったので、やりきろうという雰囲気はすごく良かったですけど。それだけに最初の0-17がすごく残念やなとは思います。
ーー明治大戦に向けてこれから重点的に練習したいこと、意気込み
今までやってきたことは間違ってないと思う。だからこれで何か違うことをやるのではなく、今までやってきたこと、しっかり走ること、そのサポートにはやく行くこと、走る前にはやく立ってプレーの時間を長くすること。これをずっとやりきる。そこに尽きるなと思います。