2024ムロオ関西大学ラグビーAリーグ
【本日のスタメン】
1.前田(スポ2)2. 長島(スポ3) 3. 三輪(法3) 4.寺北(スポ4)5.木村圭(政策4)
6. 山中(スポ4)7.久保(社4) 8.中谷(法1) 9.石田(法3)10. 大島(スポ3)
11. ファイアラガ(社2)12.田中勘(法4)13.森岡(商2)14.岩本(社3)15.村岡麟(文情4)
16.荒川駿(法2)17.上野(商4) 18.土井(社4)19.柏村(社2)20.鈴木崇(政策4)
21.藤田海(商4)22.立川(社3)23.江口(社4)
11月24日、天理親里競技場(奈良県)で2024年度関西大学Aリーグ第6節が行われた。敗北が入れ替え戦出場を意味する一戦の相手は関西大。先制点を奪われ、ピンチに陥りながらもAリーグ初勝利で入れ替え戦回避へ望みをつないだ。
晴天の中、同志社のキックから始まった。試合開始から2分を待たずして、先制点を奪われ、相手ペースに飲まれてしまう(0-5)。しかし、石田の突き刺さるタックルを起点にアタックを展開。ディフェンスラインの隙を突き、木村圭がトライ(7-5)。
さらに前半8分、石田のパスダミーで大きく前進。FW全員でトライラインになだれ込み、連続トライを成功させた(14-5)。両者譲らない試合展開が繰り広げるも、関大のモールで押し込まれ再び失点(14-10)。
相手のスピード感のある猛攻は続き、対応出来なかった同志社は失点し、14-17と一時逆転を許す。ラインアウトから攻撃に挑むも、再び反則で相手スクラム。「外側で持ってくのが目標だった、 ある程度相手のバックスにプレッシャーかけれたと思う」(岩本)。両者、ボールを奪取し合い攻守が目まぐるしく変わる試合展開が続いた。
チャンスが訪れたのは前半32分。ポスト前でフォワードの攻撃が光り、攻防戦を制する。岩本が左大外の数的不利を突き、トライを成功させた(19-17)。開始早々の失点から追い上げを見せ、わずかなリードを残し、後半戦へ突入した。
関大のキックオフから始まった後半。前半に続き、開始と同時に猛攻を繰り広げる相手に堅実なディフェンスで対応する同志社。後半7分、相手のスクラムクラプシングで敵陣22㍍ラインにまで進むと、大きく外を使い、村岡麟からファイアラガにパスはつながる。右大外からのトライと難しい位置からのキックの成功に観客席からの声援は増した (26-17)。
しかし、得点につながるプレーが生まれぬまま後半19分、関大がディフェンスラインを突破し、繰り返しゴールポスト前での攻め込みを図る。チーム一丸で幾度の攻撃に耐えると、一瞬の隙を見逃さず大島がボールを捉え、はじく。判定はノックオンとなり、今試合最大のピンチを跳ね除けた。「勝敗のポイントは最後までディフェンスで守り切った事」(大島)。難を逃れた形で持ち直したものの、後半25分に自陣約10㍍ラインでのラインアウトで相手はモールを展開。前進を許し26-24と点差は近づいた。
激しいセットプレーが続く中、虎視眈々(たんたん)とトライを狙う同志社。後半33分ではスクラムを成功させ、フォワード陣はガッツポーズで喜びを表した。後半37分、22㍍ラインでのラインアウトからモールを展開した同志社は、そのままトライラインに侵入。「セットプレーや大事なモールの場面で勝ち切れてうれしい」(荒川駿)。31-24と点差を離し、優勢のまま試合終盤に突入した。
だがラスト3分で相手も再びモールで仕掛ける。意地と意地がぶつかり合う肉弾戦は関大が制した(31-29)。しかし、キック成功は免れ、逃げ切ると2点差で試合は終了。久々の勝利に観客席からは拍手と歓声が鳴り止まなかった。
今リーグ初勝利をつかみ取り、ハイパントキックで流れをつくった岩本は「最後の最後まで粘り切って勝てたのがうれしい」と振り返る。残すは摂南大との最終節。入れ替え戦回避への可能性はまだ微かに残っている。勝ちにこだわり、同志社の力強いラクビーで再び会場に熱狂を生み出せ。(文責・倉田蓮大、撮影・浅川明日香、河村柚希、岡本和香、渡邊柚果)
〇ゲームキャプテン:寺北(LO)
ーーチームの雰囲気
雰囲気としては、メンバーに僕であったり(木村)圭佑だったり、森岡とか経験のあるメンバーが帰ってきた部分、チームに勢いをもたらせる部分があったと思います。入れ替え戦に絶対行きたくないって思う僕ら4回生、後輩たちも全員思ってるとこなんで、そのために絶対勝たないといけないっていうプレッシャーはあったと思うんすけど、そのプレッシャーの中で今日はプレッシャー感じすぎずにいい緊張感でゲームできてたので良かったです。
ーー立命大戦からの中2週間で特に注力してきた部分
ブレークダウンが結構激しく、うまいっていうのは印象としてあったんで、そこに対する見極めであったりとか、アタックやったらもう先に入って、タックルをかけさせないっていうことをやってました。ディフェンスやったら入るとこ入らないとか判断して、ディフェンスの枚数をどんだけ増やせるかっていう部分は注力してやってたんで、そこは今日すごいアタック、ディフェンスともにいい判断、いいコミュニケーションで、いいクオリティーでゲーム進めたんで良かったと思います。
〇村岡麟(FB)
ーー今日の総括
関大さんはブレークダウンがすごい強みのチームっていうのは分析しててわかっていて。そこで自分たちが 負けずにしっかりボールを出していこうっていう話をしていました。前半とか結構やられる場面も多かったですけど、 なんとか継続してトライ取り切れるとこでしっかりとって、ゲームの主導権握ってたところが今日は良かったです。あとはディフェンスも粘り強く我慢して我慢してカバーしあり相手のミス誘ったりしてたところが良かったと思います。
ーー勝因
1番は、やっぱ気持ちが見えてたなって思います。そこは1番大きいです。
〇山中(FL)
ーー4回生としての思い
寺北が初戦で離脱してやっと帰ってきたっていうので、すごい4回生としては気持ちは乗ってたと思います。
ーーセットプレーを振り返って
スクラムはとにかくフロントローとかが頑張ってくれて、後ろはとにかく力伝えるだけだったんですごいいいスクラムが組めたと思います。ラインアウトも一緒で今日はリフトに専念するっていう形だったんで、とにかくジャンパーが飛んでくれて、競ってマイボールもしっかりキープできたとこもあったので良かったです。
〇酒井HC
ーー率直な感想
いやもうほんまにうれしいです。うれしいというよりかは僕も長くやってて、ここまでの苦しみというか、前勝ったんいつやったぐらい関西で勝てなかったんで、 冷静になって、試合内容とか見たらいろんなあかんところがいっぱいあるからこういう展開になったんやと思いますけど。もう彼らにとってはすごく、2年間勝ってないところで勝てた、本当に大きな勝利だなという風に思います。
ーー意気込み
もちろん入れ替え戦どうこうっていうのもあるんですけども、やっぱり彼らと勝ちたいっていうのが1番です。しっかりと準備して、 同志社のラグビーをしたいなという風に思ってます。