
関西ラグビーフットボール協会100周年記念 サンコーインダストリーPresents 2025関西セブンズフェスティバル
【本日のスタメン】
13.上嶋(スポ3)14.ファイアラガ(社3)15.岩本(社4)9.日下部(商2)10.大島(スポ4)
11.中村大(経4)12.森岡(商3)16.立川(社4)19.村岡(法2)20.徳山(経2)
21.田中心(法3)22.石黒(商2)23.中村壮(経3)24.下平(経3)25.瀧川(法3)26.荒木(経3)

4月20日、関西ラグビーフットボール協会100周年記念 サンコーインダストリーPresents 2025関西セブンズフェスティバルが東大阪市花園ラグビー場にて開催された。7人制での試合となった今大会。「人数も時間も違い、1人1人のスペースも広いから個人技の能力が問われる」(上嶋)。同志社はプールD予選1回戦で大阪国際大と対戦し、41-10で勝利。予選2回戦では摂南大と対戦し、12-40で敗北を喫した。
曇り空の中、同志社のキックオフで大阪国際大との1回戦がスタート。開始のホイッスルと同時に、同志社にピンチが訪れた。ハーフラインから押し進められ、前半1分に到達しない間にトライライン前に攻め込まれる。相手から猛攻を受けるもトライを阻止し、失点を免れた。その後、同志社は敵陣へ果敢にボールを運ぶ。同3分、チームで動かしたボールを森岡がインゴールに運び先制点を獲得した(7-0)。このまま主導権を握りたいところだったが、同4分。大阪国際大の俊敏な動きに翻弄(ほんろう)され、失点を許す (7-5)。しかし同5分、上嶋が持ち前の俊足で左大外を駆け抜け独走トライを決めた (12-5)。そのわずか1分後には、キックオフで競り勝った上嶋からパスを受け取った森岡が相手の防御網を突破。独走で追加点を奪った (19-5)。勢いに乗った同志社はさらにリードを広げる。同7分、今大会でゲームキャプテンを務めた岩本が右大外でボールを受け取りトライ(24-5)。24-5で試合を折り返した。
つかぬ間の休憩後、大阪国際大のキックオフで後半戦が開始。同志社はルーズボールを瞬時に奪い取り、華麗なパス回しを披露する。パスを受け取った下平がディフェンスラインの隙をつき華麗なステップで同1分にインゴールを駆け抜けた(31-5)。「後半からの出場だったが、ファーストプレーでトライできて、チームを勢い付けられた」(下平)。さらに同3分再びチャンスが訪れる。機敏な動きでボールを運び、岩本からオフロードパスを託された徳山がインゴールへと飛び込み大阪国際大を突き放す(36-5)。さらに2分後、左大外でラストパスを受け取った岩本が今試合2トライ目を奪った(41-5)。このまま試合終了へと持っていきたかったが、キックで裏をつかれ被トライ(41-10)。試合終了となり、勝ち点を掴み取った。

続く2回戦は摂南大との一戦。試合開始早々、同志社が勝負を仕掛ける。前半1分、マイボールスクラムを迎えると敵陣へと果敢に攻め込む。石黒から受け取ったボールを下平が持ち味のスピードでインゴールへと運び、先制点を獲得した(5-0)。「スピードが自分の武器なので、そこに関しては負けられない」(下平)。さらに点数を重ねたい同志社だったが、同2分にミスからボールを失いトライを奪い返される(5-7)。同4分にも摂南大のテンポの速いアタックをタックルで阻止しようと試みるが、相手のフィジカルの強さに屈し、追加点を献上(5-14)。さらに同志社の反則により再びピンチが訪れる。自陣に侵入されるも、不屈の精神を奮い立たせ、危機を脱却。摂南大を追いかける形で試合を折り返した。
立て直しを図りたい後半戦。「ボールキープと、フィジカルが強い選手に対するディフェンスコネクションの部分について話した」(上嶋)。ハーフタイムでメンバーで声をかけ合い臨んだ。摂南大のキックオフで試合が再開すると、早くも試合が動く。後半1分、防御網の隙を突かれインゴールへと駆け抜けられた(5-19)。主導権を握られまいと下平の威力のあるタックルで相手の動きを止め、何とか追加点を阻止する。そして、ここでまたも下平が反逆の一撃を繰り出す。上嶋の機転の利いたパスを受け取り、華麗なステップでトライを奪い取った(12-19)。逆転を図りたい同志社だったが、摂南大の加速する勢いに追いつけず、同4分、6分、7分に次々とトライを許した(12-40)。積極的に攻撃を仕掛けるが流れを断ち切ることができず、12-40で試合が終了。昨年の結果を超えることはできず、今年も予選敗退となった。

主将の大島は「キックオフがうまく機能しなかった点と、フィジカルに差がある選手に対してタックルで仕留めきれなかったことが敗因」と冷静に分析した。

今季初の公式戦で闘志あふれるプレーを見せた選手たち。来週には立命大との15人制の試合も控えている。今大会で露呈した課題に向き合い、気持ちを新たに次週の試合に臨む。鍛錬の成果を最大限に見せつけ、勝利をつかみ取れ。(文責・堀早槻、撮影・岡本和香、若松晏衣)