
第78回定期戦
【本日のスタメン】
1.前田(スポ3)2.末次(法3)3.林道(商2)4.林慶(スポ4)5.柏村(社3)6.西本(社1)7.土肥祥(法4)8.山﨑周(社2)9.石田(法4)10. 丹羽(法1)11.桃田(商4)12.立川(社4)13.ファイアラガ(社3)14.土手野(理工1)15.中村大(経4)

6月29日、同志社大学京田辺キャンパスラグビー場(京都府)で第78回定期戦対立大が行われた。春季リーグ戦を締めくくる伝統の一戦にチーム一丸となって挑む。序盤から果敢に攻めの姿勢を貫き14-7で前半を折り返すと、後半でも相手の隙を突いて得点を重ね40-28で勝利を収めた。

「大島(スポ4)さんがいるいない関係なく練習でやってきた部分をやる」(丹羽)。今試合は関西ラグビーフットボール協会100周年記念 東西学生対抗戦に選出された主将の大島と中谷(法2)が不在の中試合に臨んだ。立大のキックオフで試合がスタートすると、試合開始早々同志社にチャンスが訪れる。相手のミスを突いた丹羽のキックパスがファイアラガに通り、トライを決めた(7-0)。しかし同7分、自陣22㍍ライン付近でのラインアウトから好機を演出され、相手FBの俊敏な動きに追いつけず被トライ(7-7)。得点差を埋められるも、個々の真価を発揮し果敢に攻め込む。立大の華麗なパス回しに苦戦を強いられた。しかし同24分、相手のノックフォワードからスクラムを獲得。そのまま石田がボールを運び、独走トライを決めた(14-7)。今試合がけがからのAチーム復帰となった石田は「復帰戦で自分の持ち味のランを活かして(トライを)とれたのはすごく良かった」と笑顔を見せる。その後の展開でも、自陣に攻め込まれる場面が続くが7点リードで前半を終了した。

後半2分、同志社のキックオフから敵陣深くでラインアウトを獲得。トライゾーン前でモールを形成し、強靭(きょうじん)なフィジカルで押し込んで浦松(スポ1)がトライゾーンへ飛び込んだ(21-7)。しかし、その約4分後には右大外からビックゲインを許し、トライを献上(21-14)。点差を縮められるが選手たちは焦りを見せず、冷静なプレーを見せた。同7分、同志社のキックオフでの相手のミスからボールを奪うと、田中(法3)からラストパスを受け取った土手野がグラウンディング。Aチーム初出場を果たした土手野がノーホイッスルトライを決めた(28-14)。前半でスクラムの弱さが目立った同志社だったが、後半からは対等な押し合いを見せる。同11分に失点を許すも同15分と同22分に2トライを獲得し、点差をさらに拡大。同40分にハーフウェイラインで防御網を突破されトライを奪われるも、40-28でリードを守り切り快勝収めた。

「接点の部分で絶対にひかないという目標だったが、ブレイクダウンも圧倒できたのは秋につなげられるところ」(立川)。前半ではセットプレーの成功率が低く劣勢に立たされたが、後半では安定感のあるスクラムで相手を後退させリードを拡大。後半の入りで得点を重ねたことで、主導権を掌握し白星をあげることができた。春シーズン終幕戦で快勝を収められたことは大きな意味を持つ。8月に行われる菅平合宿で今季露呈した課題を克服するべく、キックの精度やフィジカル強化の底上げに励み、さらなる進化を遂げる。「夏合宿が大事になってくるので、そこでレベルアップして関西1位のチームを作り上げていく」(林慶)。厳しい練習が待ち構える夏を越え実りある秋を迎えるため、紺グレ戦士たちは歩みを止めない。(文責・堀早槻、撮影・三宅希和、村川愛実、元永侑里)