TEAM | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | R | H | E |
同志社 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 4 | 6 | 14 | 1 |
立命大 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 3 | 8 | 1 |
令和5年度関西六大学準硬式野球連盟ステップリーグ
11月19日、令和5年度関西六大学準硬式野球連盟ステップリーグ決勝戦が同志社大学京田辺キャンパス軟式野球場(京都府)で行われた。同志社は立命大と対戦し、6-3で勝利。タイブレークにもつれる接戦を制し、ステップリーグ2連覇を果たした。
決勝戦の先発マウンドを託されたのは橋本(経1)。「緊張せず投げることができた」(橋本)と安定した投球を続け、4回1失点に試合をまとめる。5回から登板した藤本(文情1)も毎回ランナーを背負うピッチングが続くも、無失点の投球を見せた。
一方の打線は初回の攻撃から相手投手の立ち上がりを攻める。1死から鈴木(心理1)が二塁打でチャンスを作ると、続く植田(スポ1)が高めの直球を捉えて先制した。「立命大は良い投手が多いから、少ないチャンスの中、自分が絶対に返す気持ちでいた」(植田)。秋季リーグ戦で与えられたチャンスを生かせなかった悔しさを晴らす一本となった。
7回に相手のエラーにより勝ち越し点を奪い、リードしたまま迎えた9回裏の守備。この回から登板した定田(スポ3)は、「自分の気持ちを作って相手と勝負する気持ちでマウンドに上がった」(定田)とマウンドに上がる。先頭打者は三振で斬るも、後続に連打を許し、同点に追いつかれて決勝戦はタイブレークにもつれた。
表の攻撃の同志社は1点でも多く取りたい気持ちでタイブレークを迎えたが、いきなりの走塁死により勝ち越し点が遠のく。1死一、二塁で回ってきたのは今泉(商1)。「すごく緊張していた」(今泉)と語るが、初球から攻める気持ちで打席に立つ。高めのストレートを狙い打った打球はフェンス直撃の適時二塁打となり、勝ち越し点を奪った。その後も森下(経1)がセンターへ痛烈な適時打を放ち、一気に2点を追加。4点のリードで10回裏の守備を迎えた。
中谷(経3)から「お前らしい投球をしてこい」(中谷)と後押しされた定田は、自信を持って10回のマウンドに上がる。1人の生還こそ許すも、その後は安定したピッチングを見せ、そのまま逃げ切り同志社はステップリーグ2連覇を果たした。
「入部した時よりははるかに上手になっているが、まだ成長の余地はある。今のままではベンチ入りは難しい」(中谷)。タイブレークにもつれる接戦を制するも、中谷はステップリーグでの1年生のプレーに対して厳しい評価をする。しかし、「ひと冬頑張ればベンチに入れる可能性は高くなる」(中谷)と期待も覗かせた。悲願の全国制覇に向けて来春のリーグ戦優勝は必ず果たしたいひとつの目標。その目標達成に向けてチームの層を厚くさせる新戦力の台頭が見られたステップリーグとなった。(文責:伊藤愛梨、撮影:近藤真子)