
TEAM | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | H | E |
同志社 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 6 | 0 | 0 | 7 | 6 | 1 |
愛知学院大 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 6 | 2 |
8月20日、千歳市民球場(北海道)で文部科学大臣杯第77回全日本大学準硬式野球選手権大会(以下、全日)1回戦が行われた。同志社は愛知学院大と対戦し、7-1で勝利。王座奪還へ向け、好スタートを切った。
3ヶ月前の関西選手権で見事優勝を果たした佐藤涼組は、関西第1代表として北の大地へ乗り込んだ。
先発マウンドを託されたのは西田(ILA2)。「かなり緊張していたが投げ始めてからはいつも通りだった」(西田)と、自身初の全日のマウンドにも臆することなく初回からアウトを積み重ねる。

しかしピンチが訪れたのは3回。先頭打者に杉本(理工3)の失策で出塁を許す。いきなりのピンチに動揺を隠せなかったのか、西田の投球に乱れが見え、暴投とスクイズにより先制点を奪われた。その後もピンチは続いたが何とか後続を絶ち、最小失点で切り抜ける。
一方の打線は初回から相手先発を攻略できず、序盤は安打が出るも得点に結びつかなかった。チャンスが訪れたのは6回。先頭から打線がつながり、1死満塁で佐藤涼(スポ4)に打席が回ってくる。5回までわずか3安打に抑え込まれていた投手を相手に、1ストライクからの2球目をセンターへ打ち返し同点に追いついた。

さらに7回。代わった相手投手の制球が定まらず先頭から3者連続四球で満塁の好機をつくる。すると林(スポ2)の押し出し四球と中本(商2)の適時打で勝ち越しに成功。さらに相手を突き放したい同志社は無死満塁で植田(スポ3)に出番が回る。「自分の調子はあまり良くなかったけれど、チームバッティングを意識した」(植田)。インコース高めに来たカーブを見事に打ち返し、試合を決定づける適時二塁打を放った。

終盤は安定した継投で無失点を続けた投手陣。8回からは和住(文情1)が大学での公式戦初登板を果たす。「先輩たちがつくってくれた流れを崩さないように投げた」(和住)。自身の持ち味であるランナーを出しながらも粘り強いピッチングを見せ、試合を締めくくった。

全日初戦を見事な逆転勝利で飾った佐藤涼組。大差での勝利に主将は「前半が終わった時点で1対0だったので、上出来だった」(佐藤涼)と振り返る。次戦の相手は宿敵立命大。「次も拮抗した展開になると思うけれど、序盤から慎重に戦っていきたい」(佐藤涼)。北の大地で繰り広げられる同立戦で勝ち星を奪うべく、全員野球で勝利へ向かって突き進め。(文責・伊藤愛梨、撮影・金井莉子)