
TEAM | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | H | E |
同志社 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 3 | 7 | 0 |
京産大 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 7 | 2 |
文部科学大臣杯第77回全日本大学準硬式野球選手権大会
8月22日、モエレ沼公園野球場(北海道)で文部科学大臣杯第77回全日本大学準硬式野球選手権大会(以下、全日)準々決勝が行われた。同志社は京産大と対戦し、3-0で勝利。昨年のベスト8を超える準決勝進出を果たした。
この試合は前日に引き続き関西勢との対峙(たいじ)。佐藤涼組は関西選手権決勝で戦った京産大との再戦を迎えた。
先発を任されたのは西田(ILA2)。初戦で好投した2年生右腕はこの試合も序盤から安定したピッチングを披露した。ピンチを招く展開が続いたが、要所を抑える落ち着いた投球で4回を無失点に抑える。「肩の調子が良くない中でも最後まで切り抜けてくれた」(佐藤涼・スポ4)。見事に試合の流れをつくり、主将も太鼓判を押した。

一方の打線は2回、先頭の佐藤涼がレフトの頭を超えるフェンス直撃二塁打で出塁。後続も続き、1死一、三塁で鈴木(心理3)に打席が回ってくる。「とにかく自分で返すというよりは後ろにつなぐ気持ちでいた」(鈴木)。真ん中高めに来た4球目をレフト方向へ弾き返し、先制打を放つ。「とても嬉しかった、それしか覚えていない」(鈴木)。今春怪我から復活した同志社準硬の次期リーダーが全国の舞台で結果を残した。

5回裏から登板した宮口(スポ2)はこの日も安定感のある投球を見せる。8回には先頭に四球を許し、二塁まで進まれるも最後の打者を併殺打で抑え、最終回の攻防へ突入した。
9回表は先頭の杉本が粘った末四球を選び、出塁する。続く寿時(社2)の遊ゴロの間に二塁へ進塁。ここで打席が回ってきたのは先制打を放っている鈴木。今大会に入り打撃の調子を上げてきている鈴木がここでも追加点となる適時打をセンターへ運ぶ。その後も1点を返し、宮口が9回のマウンドへ向かった。

「絶対抑えるという気持ちでいた」(宮口)。5回から粘投を続けていた宮口は、最終回も持ち味である速球を武器に相手の強力打線に立ち向かう。「結構打ってくるイメージがあったから、少し不安だった」(宮口)と語っていた宮口。しかし最後まで相手に流れを渡さないピッチングで三者凡退に抑え、準決勝進出を決定づけた。

「1年生以来のベスト4に進むことができた」(佐藤涼)。3年前は準決勝まで進むも守備の乱れから立て直すことができず、涙を流した。あの日の悔しさを忘れることなく、これまで守備力の向上をはかる鍛錬を積み重ねてきた。明日の相手は昨年の準々決勝で敗れた中大。「同志社ぽくはないけれど泥臭い野球をやって最後は1点でも多く取れていたらいい」(佐藤涼)と闘志を燃やす。前代・中谷組の思いも胸に、北の大地でリベンジを果たせ。(文責・伊藤愛梨、撮影・金井莉子)