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【スキー部】新チームでの再起誓う

第95回全関西学生スキー選手権大会

 2月28日から3月4日にかけて、野沢温泉スキー場(長野県)で第95回全関西学生スキー選手権大会(以下、全関)が行われた。先月に行われたインカレでは、男子3部残留・女子2部降格と悔しさの残る結果となったスキー部。代替わり後初となる今大会では、各々が持てる力を全て発揮する。しかし、結果は思うようなものとは言えずこれからの課題が明確となった大会でもあった。

集合写真

 大会初日はクロスカントリー女子10㌔クラシカル、男子2部30㌔クラシカルが行われた。例年よりも暖かい気候の中、順調に試合が始まる。女子では執念の滑りを見せた近藤(新商4)が1位でフィニッシュ。「勝てたのは素直に嬉しい気持ち」(近藤)。青谷(商卒)が追い上げて3位、最後まで諦めなかった久田(新商2)が12位でフィニッシュした。一方、男子では二宮(新文情3)が先頭でフィニッシュ。2位とは7秒以上の差をつける圧倒的な1位となった。「初日のクラシカルは初めての30kmのレースで不安もあったが、完走して自信につながった」(二宮)。初日から男女共に快調な滑りを見せ、残り試合への期待を膨らませる。
また、アルペンではGSの大学対抗戦が行われた。特に目を奪ったのは下級生の活躍だ。井上(新スポ2)が7位、明石(新理工2)が4位と健闘を見せる。「雪質やコース、セットに上手く対応できず思うような滑りができなかった」(井上)と自身は満足のゆく滑りとはならず、SLでの逆襲を誓った。

斜面を滑る明石

 2日目に行われたのはアルペンGS(チャンピオン大会)。前日の課題とそれぞれが向き合い、修正に努めた。
一方のクロスカントリーでは、女子5㌔フリーと男子10㌔フリーが行われた。先日と比べ短い距離でのレース。よりスピード感のある試合が繰り広げられた。二宮がまたも首位を獲得。女子の部でも、近藤と青谷がそれぞれ2位、3位で連続フィニッシュを決め強さを見せつけた。

力いっぱいの走行を見せる近藤と青谷

 3日目にはクロスカントリースプリントが行われた。最終日のリレーを除けば、個人としては最後の試合となる。近藤がスタートからスピードを出し、堂々の1位でゴール。青谷は後ろの選手たちを引き離し、見事に3位でフィニッシュした。「やるべきことはやってこれたので悔いはない」(青谷)と最後の大会を清々しい表情で振り返った。
アルペン競技では、SLのチャンピオン大会に挑んだ。DNFが続出し、2本揃えてゴールすることの難しさを改めて実感する1日となった。

 大会4日目、天候不良でまさかのキャンセルが発生。予定されていたSLの大学対抗戦が中止となった。特に、最後の大会となる橋詰(法卒)はやり切れない思いが人一倍強かった。しかし、気持ちを切り替え明日のリレーに出場するメンバーを鼓舞。チームとして戦う姿を示した。

 遂に訪れた最終日。男女のリレー競技が行われた。男子の部では二宮以外がアルペン選手という異例の状況で戦いに挑む。普段とは異なる競技に苦戦しながらも、最後まで諦めずに滑り続ける選手たち。ゴールしたアンカーの本多(新理工2)に、部員みんなが駆け寄った姿は心温まる瞬間だった。

安定した滑りをする二宮

一方の女子の部では、近藤が好スタートを切りスタートダッシュを決める。その後も安定した滑りで後続を引き離したままバトンを久田に渡した。久田は粘り強い滑りで食らいつく。最後の走者は青谷。疾走感ある滑りで前方をとらえると順位を上げ、2位でゴールした。ラストランにふさわしい圧巻の滑りだった。全関では、練習の成果を発揮できたメンバーもいる一方で、悔いが残る結果となった選手もいた。チームは来年のインカレでの男女同時昇格、全関の女子総合優勝奪還・男子の昇格を目標に掲げ歩み出す。「個々の技術向上に努めると同時に選手の人数を増やして、強い同志社をつくりたい」(松尾・新法4)と主将は力強く語った。新しいスキー部の戦いから目が離せない。(文責・撮影:金井莉子、シンウンス)

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