TEAM | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | R | H | E |
関大 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 | 0 |
同志社 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | × | 1 | 3 | 0 |
4月9日、園田学園女子大(兵庫県)において第54回春季関西学生ソフトボールリーグ戦対関大戦が行われた。序盤は互いに全く譲らず、拮抗した展開を繰り広げる。結果、粘り抜いた同志社が1―0で試合を制し、開幕3連勝を果たした。
前日の試合を2連勝で終え、幸先の良いスタートを切った和田組。リーグ2日目となるこの日は、「一試合にその日の体力を全部ぶつける気持ちで」(和田・スポ4)と関大との一戦に挑んだ。
先発を務めたのは和田。「初回からギアをあげて向かっていこうと思って、攻めて投げられた」。初回から攻めのピッチングを披露し、関大打線を三者凡退に斬った。
和田を中心に好守備を展開する一方、打撃は関大の投手に翻弄され、なかなか1本が出ず、点を奪えない。試合は0―0と拮抗し、苦しい展開が続いた。
6回裏、1番眞嶋(スポ4)の一打から試合は急展開を迎えた。アウトコース高めの球を捉えた打球はのびて左頭上を越える三塁打に。待望の一打に、会場は大歓声に包まれた。そして1死三塁から生駒(スポ3)の犠打で眞嶋が生還。待望の1点を獲得した。
7回は野手陣のスーパープレーが炸裂。先頭打者が放った鋭いライナーを高浜(スポ4)が左に飛びつきがっちりつかむと、続けて小笠原(スポ3)が痛烈なショートライナーを好捕。「エラー0」を目標とした同志社の徹底的な守備が活かされた。結果、1―0で試合終了。関大から白星を奪取した。
厳しい試合展開も全員で前向きに耐えぬいて、開幕3連勝を成し遂げた。「次の試合も優勝するためには外せない。1戦1戦大切に戦っていきたいと思います」(眞嶋)。勢いにのった和田組は、着実に勝利を重ねていく。(撮影・文責 城山歩美)
【スターティングメンバ―】
1眞嶋(中)
2高浜(三)
3日紫喜(右)
4生駒(一)
5小笠原(遊)
6伊藤(DP)
7鈴木(二)
8前納(捕)
9江濱(左)
〈バッテリー〉
和田―前納
【インタビュー】
#87眞嶋
――6回のバッティングについて
フライだったので、とりあえず伸びろ、伸びろ、と思っていました。落ちた時は、よっしゃと思いました(笑)。あとは、3つまで絶対に行こうと。
――打った球のコースは
コースは外、ちょっと甘く入った高めでした。
――序盤は厳しい展開が続いていたが
ゆい(高浜)から、「まずは耐えること。我慢して我慢して、自分たちのペースにもっていこう」と言われていたので。リズムを守備から作っていって、バッティングは自分で始まることが多かったので、しっかり塁に出ようと思っていました。
――1番バッターとして意識していること
とりあえず塁に出ることを心がけています。
――今日の勝因は
1本は打たれてしまったんですけど、耐えられたこと。守備から攻撃につなげられたことが勝因だと思います。
――次戦に向けて
次の試合も優勝するためには外せない。1戦1戦大切に戦っていきたいと思います。
#高浜
――「この試合は我慢だ」という激励の声を挙げられていたが、耐えきったという感じか
そうですね。耐えきれて、勝ち切れました。
――開幕3連勝だが、チームの雰囲気は
徐々に強いチームと当たっていく組み合わせなので、序盤はコールド勝ちを含めてテンポ良く勝ってこれたところがあったので。どんどん厳しい戦いになっていく中でも、しっかり自分たちのソフトができれば勝ち切れると思う、という入りをして。今日厳しい試合を勝ち切れたっていうのは、チームにとっていい流れなのかなと思います。
――勝因は
わからない場面でもみんなで耐えて、チャンスをつかみきれたところかなと。
――好守備が多くみられたが
守備は、練習の時からエラー0にこだわってやってきたので。ピッチャーが苦しい状況だったので、野手の中でそれをしっかり支えられるように、と意識していたので、その思いが反映されて良かったです。
――今日の反省点は?
打撃は、打たされてしまうところが多いので。狙い球を強く振って、自分のスイングがバッターボックスの中でできるように。守備も、細かいところでは送球がそれたりもあったので、そういう部分を修正していきたいです。
――意気込み
一週間、反省点をつぶして、勝利を重ねていけるように頑張ります。
#10和田
――3連勝、率直な気持ちは
3連勝したらここから乗ってくるなという気持ちはあったので、良かったの一言です。
――調子は?
昨日の反省を活かして、初回からギアをあげて向かっていこうと思って、攻めて投げられたと思っているので、良かったです。
――序盤は苦しかった?
関大もいいピッチャーが何枚もいるのはわかっていたので、なかなか点は取れないだろうとおもっていたからこそ、自分は打つことはできないから、なんとかみんなが点を取ってくれるまで耐えようという気持ちで投げました。
――耐えきった?
何回も走者を塁に出したりはしたんですけど、そこからギアをあげて、点をとられないようにという気持ちで投げられました。
――今日の自己評価は?
最後、みんなにナイスプレーで助けてもらったので。もうちょっとできるかな。60点くらい。
――笑顔が素敵ですね
明るい子が多いから、ひとつのプレーに対して全員で喜ぶのは、このチームの良さだと思う。点が取れない状況でも、下を向くことなく全員が「なんとか一点」という気持ちで立ち向かえていた。本当に強みだと思います。これからも厳しい試合が続いていくけど、そこだけは何とか維持していければ勝てるなって実感しました。
――意気込み
今日のチームと同じくらいレベルの高いチームと当たります。簡単には勝てないチームだからこそ、エラーをつぶしていって、自信を持って「これでいけるぞ」という状況にまでもっていって、次戦に挑みたいです。