第55回春季関西学生ソフトボールリーグ戦
4月29日、大阪青山大学(兵庫県)において第55回春季関西学生ソフトボールリーグ戦が行われた。リーグ戦最後の相手は大阪青山大。この戦いの勝者がインカレ出場の切符を掴む。何としても互いに負けられない一戦。同志社は中盤に先制されるも、7回裏、鈴木のサヨナラヒットが決め手となり、勝利を果たした。
序盤は拮抗(きっこう)した展開が続く。同志社は後攻で先発は櫻田(スポ3)。 2回まで三者凡退に抑えられ、攻撃の糸口が掴めない。3回裏、江濱が左中間を破る二塁打でチャンスを作り出し、前納(社4)の犠牲バントで三塁に進塁するも、得点には一歩及ばない。
試合が動いたのは4回表だった。バントと安打でランナー満塁の危機に追い詰められる。続く相手バッターにライト前ヒットを打たれ、先制点を献上(0-1)。同志社は反撃に燃える。守備では鈴木巴(スポ1)が救援に入ると、追加点が許されないプレッシャーの中、6、7回でランナー3人に抑える粘投を披露。「自分の持ち味の速球で押せたところが良かった」(鈴木)。一方、打撃陣は安打を重ね、江濱(スポ2)、日紫喜(商3)の盗塁で着実に得点圏に進むも後続を断ち切られる。
勝利の女神は同志社に微笑んだ。0-1のまま迎えた7回裏。江濱がレフトオーバーの三塁打で一気に得点圏に侵入する。続く前納のヒットで江濱が生還(1-1)。同志社の声援が会場に響き渡る。次にバッターボックスに立ったのは小笠原。センター前ヒットでランナー満塁のチャンスを引き寄せる。「苦しい展開だったが最後は気持ちで打てた」(鈴木つ)。最後にキャプテンの鈴木が打った右中間を越えるヒットが決め手となり、同志社の勝利が決定した。
同志社は大阪大谷大にサヨナラ勝ちを果たし、インカレの出場権を獲得した。「どれだけ一球一球に集中するかに懸かっていると思う」(鈴木つ)。春季リーグ優勝を掲げて挑んだ鈴木組だったが、3敗を喫し、悔しさが残るシーズンとなった。全員総力でインカレに向けて、新たに露見した課題を修正していく。(岡本和香)
【スターティングメンバー】
1日紫喜(遊)
2小笠原(三)
3鈴木つ(二)
4妹尾(左)
5生駒(一)
6大久保(右)
7関(DP)
8江濱(中)
9前納(捕)
【バッテリー】
櫻田―前納、鈴木巴―前納