第56回西日本学生女子ソフトボール選手権大会
8月4日、山崎運動公園(三重県)において、第56回西日本学生女子ソフトボール選手権大会が行われた。この日は鈴鹿大、岐阜聖徳学園大と対戦。「最後の最後までみんな集中力を切らさずに、諦めずにできたことがよかった」(前納・社4)。過去の対戦経験が少ない相手にも関わらず、2試合共に相手に1点も与えない圧倒的な強さを見せた。
西日本インカレ2日目の初戦は対鈴鹿大戦。開始早々試合を動かしたのは同志社だった。「1番バッターの(鈴木)つかささんから色々教えてもらえたことが心の拠り所になった」(江濱)。1回裏に江濱が左中間を破る三塁打で出塁。続く日紫喜(商3)の右前適時打で先制点を獲得した(1-0)。先発を務めた櫻田(スポ3)の好投で相手に点を与えず、迎えた3回裏。江濱が左方向に痛烈な一打を放ち、ホームに生還(2-0)。大車輪の活躍に、大きな歓声が上がった。6回にも妹尾(スポ2)が右中間を抜ける三塁打で絶好機を演出すると、代打で出場した鈴木巴(スポ1)が右越え適時三塁打でさらに1点を追加(3-0)。最終回を林が守り抜き、次戦に駒を進めた。
対岐阜聖徳学園大戦は、中盤まで勝負の行方がわからない拮抗(きっこう)した展開が続いた。5回表、右中間二塁打で得点圏にランナーを進められる。さらに四球で走者を溜めると、窮地に陥った。ここで雷鳴の影響で、一時試合が中断。再会後、鈴木巴が落ち着いた投球で最大のピンチをしのぎ切り、選手や観客からは安堵(あんど)の声が漏れた。5回裏、試合が大きく動きを見せた。鈴木つ(社4)が中前打で塁に出ると、江濱、日紫喜も安打を放ち、満塁のチャンスをつくる。生駒(スポ4)に打席が回ると、押し出し四球で1点を先制(1-0)。さらに、妹尾の左中間二塁適時打で一挙3点を追加した(4-0)。また、鈴木つの適時内野安打でダメ押しの1点を追加(5-0)。その後は無失点に抑え込み、大差をつけて白星を挙げた。
「思い描いていたよりは点が取れなくて苦しんだ部分はあったが、ここを勝ち切って史上初のベスト4になれたことは嬉しい」(鈴木つ)。重圧を跳ね除け、西日本インカレで史上初となるベスト4進出を決めた。しかし、「相手ピッチャーの投球に対応するのが遅かった」(鈴木つ)と、新たな課題も見つかった。明日行われる準決勝、決勝ではさらに厳しい戦いとなることが予想される。月末に控える全日本インカレに向けて弾みをつけるべく、鈴木つ組は頂だけを目指して闘志を燃やす。(文責・小野理紗、撮影・岡本和香、シンウンス)
【スターティングメンバー】
〈対鈴鹿大戦〉
1鈴木(二)
2江濱(中)
3日紫喜(遊)
4生駒(一)
5妹尾(左)
6小笠原(三)
7関(DP)
8大久保(右)
9前納(捕)
【バッテリー】
櫻田-前納、入口-前納、林-前納
<対岐阜聖徳学園大戦>
1鈴木つ(二)
2江濱(中)
3日紫喜(遊)
4生駒(一)
5妹尾(左)
6小笠原(三)
7関(DP)
8大久保(右)
9前納(捕)
【バッテリー】
鈴木巴-前納、林-前納