第42回関西学生ソフトボール新人戦
11月8日、大阪青山大学北摂キャンパス(兵庫県)において第42回関西学生ソフトボール新人戦が行われた。この日は大阪青山大、龍谷大と対戦した。

「1、2年生主体の試合なので、ミスを恐れず攻めようと声をかけた」(妹尾・スポ3)。初戦の相手は大阪青山大。鈴木が先発を務めた。安定した投球を見せ、初回を無失点に抑える。攻撃では先頭の上田(文情1)が三遊間を抜ける安打を放つと、2番中村(社1)が内野安打で続き無死一、二塁。しかし、3番鈴木の打球は惜しくも二塁手の正面を突き、ダブルプレーに倒れる。
試合が動いたのは3回表。堅い守りで順調に二死まで取るも、相手の1番打者に遊安打を許す。後続の連打で先制点を献上した(0-1)。しかし、同志社も反撃に出る。この回の先頭9番伊藤(商3)がレフトの頭を超える二塁打を放つと、続く上田がバントで確実に送る。さらに中村が内野安打で出塁、鈴木が四球を選び1死満塁とチャンスを広げる。チームの勢いそのままに、4番村田(商1)が豪快な3塁打を放ち、一挙3得点を挙げた(3-1)。「4番として打席に立って、ここで自分が打つしかないと思った」(村田)。

その後、両者スコアボードに0を並べる展開が続く。6回裏、杉尾(スポ2)の一二塁間を抜ける鋭い安打から始まり、犠打で1死二塁を作り出した。8番妹尾の痛烈な打球は投手への強襲ヒットとなる。攻撃の手を緩めず上田、中村の好打が続きダメ押しの3点を追加(6-1)。
90分制の為、試合は終了。6-1で大阪青山大に勝利し、2回戦へと駒を進めた。

2戦目の相手は龍谷大。1戦目と同じく先発は鈴木。初回から相手に主導権を握られる展開となった。先頭打者に四球で走者を出すと、足を絡めた攻撃で先制点を奪われる(0-1)。さらに3回表、安打と失策が絡み追加点を許した(0-3)。
なんとか巻き返しを試みる打撃陣だが、相手の好投に阻まれ得点することができない。反撃の糸口を掴んだのは6回裏。中村が二遊間を抜ける安打を放つと、続く鈴木はショート前にフライの当たりを打ち、うまく落ちてランナーが進塁。無死一、二塁のチャンスを作る。村田の打席では相手の暴投でボールデッドとなり、1点を返した(3-1)。
このまま良い流れに乗りたい同志社。しかし下位打線から始まった7回表、7番にセーフティバンドで出塁を許す。続く8番の犠打で走者は2塁へ。さらに死球と内野安打で1死満塁のピンチを迎えると、右前犠飛で痛い追加点を献上した。(4-1)なんとか流れを取り戻した7回裏。7番の関(スポ3)がショートへの内野安打で塁に出ると、8番の妹尾が右中間を抜ける安打を放ち、追加点を獲得する(4-2)。9番の伊藤もライト線を破る二塁打を放ち、追加点を重ねた(4-3)。続く1番の上田も二遊間を抜ける安打を打ち、1死一、三塁の好機をつくる。観客の盛り上がりも最高潮に達する中、打席に立ったのは中村。ショートゴロの間に三塁走者が帰還し、見事同点に追いついた(4-4)。90分ゲームのため、抽選勝ちにより2回戦を決めた。

「ここまで打って勝ってもらってるので、最後は自分が抑えて笑顔で終われるようにしたい」(鈴木)。新人戦初日を戦い抜いたチームは、序盤の苦戦を乗り越え攻守で力を発揮。2試合を終え、初日の戦いを糧に次戦に向けて準備を整える。優勝まであと2勝。今日の経験を明日に生かし、勝利を狙う。(小林はなか、馬場美奈帆)
【スターティングメンバー】
1上田(遊)
2中村(中)
3鈴木(投)
4村田(二)
5厚主(左)
6杉尾(右)
7関(三)
8妹尾(一)
9伊藤(捕)
【バッテリー】
鈴木ー伊藤