9月16日、デンソーブライトペガサススタジアムA球場(愛知県)において、第57回全日本大学女子ソフトボール選手権大会1回戦が行われた。目標の舞台・インカレ初戦の相手は金沢学院大。同志社は4回、押し出しで先制点を許すと、7回にも1点を追加される。一方、打線は相手投手を攻略できず。3安打に抑えられ、2-0で黒星を喫した。これにて山口組の挑戦は終了。選手たちは次世代へと夢を託した。
始動当初から「日本一」を目標に掲げ、この場所だけを目指して走り続けてきた。初戦の相手は金沢学院大。インカレ初出場を果たした3年前、3回戦で敗北を喫した因縁の相手だ。リベンジを果たすべく、全てを懸けてインカレ初戦に臨む。
同志社の先発マウンドには和田の姿があった。初回から得点圏にランナーを背負うも、的確な判断力を活かした守備でこれを切り抜ける。「意地でも勝つ」と勝利に強くこだわり、終始攻めのピッチングを貫いた。
4回先頭打者に内野安打で出塁を許すと、流れを断ち切れず押し出しで先制点を献上。最終回にも追加点を挙げられたものの、結果は7回2失点。「良く投げた」(杉原監督)。強豪校を相手に、エースとしての役割を十分に果たした。
力投に応えるように、守備陣も山口未を中軸として無失策の堅い守りを見せる。だが、肝心の打線が繋がらない。金沢学院大の先発投手・福田の最速107㌔。の剛速球に歯が立たず、3回、7回の眞嶋、4回の弓納持の3安打に封じ込まれる。9度の三振を奪われ、三塁を踏ませない完璧な投球を許す結果となった。
なんとか食らいつきたい同志社だが、最後まで相手投手を攻略できずに0-2で試合終了。インカレの舞台を後にし、山口組の挑戦は終幕した。
「楽しかった」。1年間追い続けた目標を成し遂げることは叶わなかったものの、試合を終えた彼女たちの表情は晴れやかだった。苦しい場面であっても、他のどのチームよりも明るく、笑顔で、全力で。一つ一つのプレーに全力を注いだ最終試合だった。「このチームでやってこれて良かった」(山口未)。見る者すべてを惹きつける「同志社らしい」プレースタイルは、次世代を担う選手たちに確かに受け継がれていく。(文責・城山歩美、撮影・和泉明日菜)
※各選手のコメントは別記事に掲載いたします。
【スタメン】
1眞島(右)
2堀井(DP)
3弓納持(左)
4山口(捕)
5生駒(一)
6小笠原(遊)
7日紫喜(二)
8麻生(三)
9塩川(中)
FP和田(投)
【バッテリー】
和田ー山口未