５月21日、サザンスタジアム（大阪府）で第54回関西学生ソフトボールリーグ戦１部２部入れ替え戦神戸大戦が行われた。同志社は６―２で勝利し、来季も１部リーグに残留することが決定した。

　先発を務めたのは山本。「入れ替え戦なので、チームが秋１部（リーグ）に残れるように頑張ろう」と意気込みマウンドに立った。しかし、相手打線につかまり１点を先制される。その裏、同志社は反撃の狼煙（のろし）を上げた。先頭打者・桒田（商３）が死球で出塁すると、犠打で確実に進塁し、代理主将を務める四番・樫本の打席を迎える。「１点先制取られてたので、４番で出させてもらってる以上は最低でも１点は取りにいかないといけない」（樫本）。フルスイングした打球はライトの頭上を越える逆転ツーランホームランとなった。

　その後は先発・山本の好投が光り、相手打線を封じ込める。その間にも同志社は着実にリードを広げていった。３回裏、圓座（商２）が内野安打を放つと、盗塁を成功させる。神尾が右前適時打を放ち、１点を追加した。続く４回裏にも攻撃の手を緩めない。清水（商４）が内野安打で出塁すると、桒田と牧雄も内野安打を放ち、得点圏にランナーを進めた。三番・圓座がセーフティースクイズを成功させ、さらに追加点を奪う。その後、押し出しでリードを４点に広げた。

　あと３点でコールド勝ちとなる同志社は６回裏。相手のエラーで出塁すると、続くバッターが二塁打を放ち１死二、三塁のチャンスを作る。セカンドゴロの間に一人が生還すると、迎えたバッターは近藤（理工２）。「あと２点でコールドだったので、自分でホームラン打って終わらせよう」と意気込んで打席に立つと、左方向に何度もファウルを放ち、粘りを見せる。しかし、サードゴロに倒れ３アウト。５点リードで最終回の守りについた。

　相手の下位打線にピンチの場面を作られると、ショートゴロの間に得点を奪われる。それでも山本は落ち着いたピッチングで後続を断ち切り試合終了。入れ替え戦に勝利し、１部残留を決めた。主将と副将が不在の中、若手が躍動し春季リーグ最終戦を白星で終えた髙橋大組。全国の舞台で躍動する姿に期待がかかる。（大西皐月）

スタメン
1 桒田(三)
2 牧雄(遊)
3 圓座(左)
4 樫本(右)
5 近藤(一)
6 神尾(捕)
7 山本(投)
8 清水(中)
9 牧大(二)

バッテリー

山本―神尾