10月１日、サザンスタジアム（大阪府）で第54回秋季関西学生ソフトボールリーグ戦対関西大戦、神戸学院大戦が行われた。同志社は対関大戦に０－９で敗北し、対神戸学院大戦に０－０で引き分ける結果となった。

　１戦目は関大戦。同志社は初回からいきなりピンチを迎える。三者連続死球で満塁とされると、５番打者にセンター前ヒットを放たれ２失点。続くバッターを三振でアウトにしたが、７番打者の打球がライン際に転がりリードを４点に広げられた。３回にも相手打線につかまった鶴田（商２）。あと１つのアウトが取れずこの回５失点で無念の降板。マウンドを山本に託した。

　代わった山本がライトフライに打ち取り、３回裏が終了。９点ビハインドで４回の攻撃に入る。なんとか１点が欲しいところだったが、出塁することができない。相手先発から１点も奪うことができず５回コールド負け。投打がかみ合わずリーグ戦初勝利とはならなかった。

　ダブルヘッダーの２戦目は春季リーグ優勝の神戸学院大と対戦した。先発を務めた山本の好投が光り、５回まで相手打線に許したヒットはわずか２本。一方同志社も相手先発を攻略できず、投手を援護することができない。試合は膠着（こうちゃく）した状態のまま最終回を迎えた。テンポよく相手の攻撃を３人に抑え、なんとか得点したい同志社は、主将桒田が相手の失策を誘い出塁に成功する。続く近藤の死球で１死一、二塁とサヨナラのチャンスの場面で神尾（社３）が打席に立った。しかし、空振り三振に倒れ７回終了。お互いあと一本が出ず、延長タイブレークに突入する。（試合時間の規定により延長は８回で終了）

　８回表は無死二塁から相手の攻撃がスタート。近藤の好送球で走者をアウトにすると、続くバッターを三振とショートゴロに打ち取り、最高の流れのまま最後の攻撃を迎える。先頭打者山本が１球でバントを決め、続く石田も四球で出塁。１死満塁の好機の場面で代打圓座（商２）が打席に立つ。1人でも生還すると勝ちが決まるため、なんとか出塁したい同志社。しかし、空振りの間に神尾が飛び出し２アウト、そのまま空振り三振に倒れ試合終了。勝ち切ることができなかった。

　試合後、「バッティング面でもう一打欲しいところで点を取り切れなかったことが今日の改善点だと思う」と振り返った主将。白星は飾れなかったが、新戦力の台頭があった。神戸学院大打線を完封した山本は、この春チームに加わった未来のエース候補だ。今日のピッチングを「１００点満点です」と自己評価した山本。山本を筆頭としたチームの成長から目が離せない。（文責：大西皐月、撮影：栗林真菜）

対関大戦スタメン

１牧大（二）

２牧雄（遊）

３桒田（三）

４近藤（捕）

５神尾（一）

６山本（DP）

７鶴田（一）

８石田（中）

９津郷（左）

FP萩原（右）

対関大戦バッテリー

鶴田、山本―近藤

対神戸学院大戦スタメン

１牧大（二）

２牧雄（遊）

３桒田（三）

４近藤（捕）

５神尾（一）

６山本（投）

７石田（中）

８山口（DP）

９津郷（左）

FP萩原（右）

対神戸学院大戦バッテリー

山本―近藤