
令和7年度関西学生ソフトテニスシングル大会
4月19日、同志社京田辺キャンパス(京都府)で令和7年度関西学生ソフトテニスシングルス大会2日目が行われた。夏に行われるインカレ出場権を懸けた重要な大会。同志社からは12人の選手が2日目に出場した。
先週開催予定だった2日目。雨天延期のため1週間の練習期間を思わぬ形で手に入れたことが功を奏したのか、同志社は危なげなくベスト16に今井(文情2)、宇都(文情2)、塚本(スポ2)、長根新(スポ3)、清水(商2)、長根慎(スポ1)が進出し、夏に行われるインカレへの切符を手にした。
ベスト8決めに進んだ宇都は第1ゲームからデュースにもつれむ戦いを見せる。しかし、ミスが目立ちこの試合を落とす。一方、今大会昨年3位でインカレに出場した清水は2ゲームを連取するも、続く第3ゲーム。自身のミスでこのゲーム1ポイントも取ることができず、3ゲームを落とし、後がなくなる。しかし、相手のミスで自信のプレーを立て直すとファイナルに持ち込み、鋭いコースに次々に決めこの試合をものにした。

ベスト8には同志社から塚本、清水、長根慎、長根新の4名が出場した。ベスト4をかけた戦いでキャプテン・長根新対期待の新星・長根慎の兄弟対決が実現。最初のゲームこそ兄・長根新が取るも、弟・長根慎のスマッシュやハイボレーなど好プレーが目立ち1-3で弟が勝利に王手をかけた。落とせば弟の勝利が決まる第5ゲーム。長根慎のミスが目立ち、そこから長根新が2ゲームを連取した。同志社だけではなく、他大学の選手も注目した兄弟対決。「最後は自分から攻めにいけた」(長根慎)。ファイナルゲームまでもつれ、軍配は弟に上がった。

ベスト4に塚本、清水、長根慎の3名が出場するという強さを見せつけた同志社。塚本は昨年、おととしと同大会を制した王者・近藤(関学大)を迎え撃つ。最初の1点こそボレーを決めるも、前回王者の勢いは凄まじく、ゲームカウント0-4で敗北。決勝には進むことができなかった塚本だったが「シングルスは苦手だが3位まで入れたので良かった」と笑顔で振り返った。時を同じくして行われた清水と長根慎の同校対決。先輩である清水が意地を見せつけ、関西優勝への挑戦権を獲得した。

決勝の舞台で清水を迎え撃つのは2連覇中の昨年王者。挑戦者の気持ちを持ち挑んだ清水は第1ゲームからクロスに強打を打ち込み、最初のゲームをものにするも、その後3ゲームを落とす。後がなくなった第5ゲーム。コート前方にツイストやスマッシュで相手を追い詰めファイナルゲームにまで持ち込むことに成功。関西王者まで後1セットを目の前に、相手が反応できない強烈なレシーブを見せつける。その後も相手の逆をつくコースで相手を追い詰め、見事関西王者に上り詰めた。
雨天延期で1週間大会がずれたものの、去年を上回る6人がインカレへの出場を決めた。そして、3人がベスト4に入る快進撃も見せた同志社。優勝を果たした清水は「やっぱり関西背負っていかないといけないと思ってるんで、とりあえず1個、いい大会になったかなと思ってます」と大会を振り返った。2週間後にはリーグ戦を控える同志社ソフトテニス部。今シーズンも彼らの戦いから目が離せない。(文責・奥谷陽菜、撮影・矢部彩香、奥谷陽菜)