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【ソフトテニス部】男子部、団体戦は3年連続のベスト16で終える

第79回文部科学大臣杯全日本大学対抗ソフトテニス選手権大会

 8月30日、千葉県総合スポーツセンター庭球場で第79回文部科学大臣杯全日本大学対抗ソフトテニス選手権大会が行われた。インカレ初日は殲滅戦による大学対抗戦。団体メンバーは西日本インカレと同様に清水(商2)・宮田(スポ1)ペア、塚本(スポ2)・長根新(スポ3)ペア、松本(商3)・盛岡(商1)ペアが選ばれた。ベスト4を目標として掲げていたが対明大戦で、1-3で敗れ3年連続ベスト16で敗退となった。

集合写真

 シードの同志社は2回戦からスタートした。「ここ3年間の中で1番メンバーはそろっていると思う」(長根新)。初戦の相手は8月9日の定期戦でも対戦した慶大に決まった。1番起用の清水・宮田は、インカレ初戦の緊張感をものともせず、G(ゲームカウント)4-0の貫録勝ち。チームに勢いをもたらすと、2番の松本・盛岡がファイナルゲームの死闘を制す。3番の塚本・長根新がG4-1で快勝し、初戦を3-0でものにした。

 続く3回戦の相手は東洋大。初戦と同じオーダーで挑んだ。清水・宮田、松本・盛岡が連勝を飾り、勝利を懸けて塚本・長根新がコートに向かう。試合はサービスゲームを互いに落とす展開でG3-3に。ファイナルゲームにもつれ込んだ。勝敗が決まる第7ゲーム、開始早々5連続ポイントを奪い、一気に同志社に流れが傾いた。G4-3(F7-2)で勝ち、3-0でベスト16に進出した。

 「インカレに関してはずっとベスト16。ベスト8に入るには、関東の強い大学を倒さないといけない。その壁を頑張って超える」と、全日本大学王座決定戦の際に意気込んでいた主将・長根新。ベスト8を懸け、関東指折りの強豪明大と激突した。オーダーは①塚本・長根新ー中村・岡田(明大)②清水・宮田ー米川・上田(明大)③松本・盛岡ー坂口・小山(明大)。米川、坂口、小山の3人は高校時代に日本一を経験している実力者ルーキーだ。

レシーブをする長根新

 1番の塚本・長根新は第1ゲーム、3連続ポイントを奪い先手を取るも、その後5連続失点を喫する。主導権を完全に奪われ、ダブルフォワード陣形の中村・岡田ペアに対し勝機を見いだせない。G0-2とリードされたが、第3ゲームで粘りを見せ、6回のデュースを展開する。しかし、相手のカットサーブで崩されこのゲームも落としてしまう。第4ゲームもデュースに持ち込んだが、力を見せつけられ敗北。「一発の力はすごくあるなというのが率直な感想。関東の強い相手を前にしたときにやることは決めていても、それを大事な場面でやり切れるかというところが同志社の一番の課題」と、試合後に長根新は声を絞り出した。

ガッツポーズをする清水

 2番の清水・宮田は米川・上田と対戦。「ミニ国で調子を崩していて、インカレに100㌫で持ってこれなかったのが実力不足。でももう勝たないといけなかったので、その中でどう勝てるのかというのを2人で話した。最善の策ができた試合だった」(清水)と第1ゲームはテンポよく奪う。2人の強いストロークが光り、試合を優位に進めることに成功。第2ゲームを3度のデュースの末に落としたが、第4ゲームを清水の技ありショットを皮切りに4-0で奪取すると、第5ゲームも4-1で取り相手に隙を与えなかった。大勢の観客の視線を集めた注目の一戦で、同志社に大きな1勝をもたらした。続く3番松本・盛岡は坂口のコースを狙ったボールに翻弄(ほんろう)され、持ち味を生かせず。健闘するも、G0-4のストレートで敗れた。

 一次戦が終了し、1-2。三次戦に持ち込むべく同志社の大将清水・宮田が中村・岡田との二次戦を戦い、初日一番の白熱したゲームとなった。塚本・長根新と同様、序盤からカットサーブに苦しめられなかなか自分たちのペースに持ち込めない。それでも着実にサービスゲームをキープし、互角の戦いを演じる。試合は互いに一歩も引かず、ファイナルゲームへ。途中F3-1とゲームをリード。しかし、相手も黙ってはいない。すぐにボレーで4連続ポイントを取られ、F5-3と逆転を許す。もう点を与えられない正念場で、清水もバックボレーとスマッシュで応戦しF5-5。盛り返し、勝利の2文字が見えていたが、あと2点が遠かった。「チームの大将として3本回しをしなければいけなかった。チームにも申し訳ないし、悔しい」(清水)とG3-4(F5-7)で敗戦し、肩を落とした。

盛り上がりを見せる同志社の選手たち

 強豪相手に善戦したが、3年連続のベスト16という結果にもどかしさはある。「メンバーが変わって総合力が上がっても、3年たっても同志社の課題は変わっていない」(長根新)。約1年チームを引っ張った長根新はチームを率いる中で、「悔しさをどれだけ維持して練習できるか、全体として全力で取り組めるか」を同志社の課題として挙げた。それでも敗戦の中に「自分たちのテニスが通用した部分もあった」(長根新)と、手ごたえもつかんだ。

 明日からは個人戦が始まる。567ペアがエントリーしており、同志社からは10ペアが出場予定。4年生にとっては学生生活最後の大きな大会になる。おのおのが納得できるゲームを目指して。臆することなく、全国の強敵に立ち向かえ。(矢部彩香)

(左から)4年生の齋藤(経4)、花田監督(商卒)、吉田(経4)

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