
令和7年度関西ソフトテニス秋季リーグ戦
9月27、28日に三段池公園テニスコート(京都府)で令和7年度関西ソフトテニス秋季リーグ戦が行われた。
「オフはコーチの上岡さん(=上岡俊介・スポ卒)とほぼ休みなく練習していたので、少し成長できた」(松本・商3)。インカレ後も今大会を見据え、練習を重ねてきた選手たち。しかし、目標の優勝には届かず立命大、関学大に敗れ昨年同様3位でリーグ戦を終えた。
第1試合は関西外大との対戦した。1戦目には清水(商2)・宮田(スポ1)ペアが出場。試合序盤はミスが目立ち、2ゲームを連続で落としてしまう。それでも、流れを変えたい3ゲーム目。宮田のボレーがさえゲームを奪取した。ペースをつかみ2ゲームを連続で制すが、6ゲーム目を取られ、ファイナルゲームに突入する。強気に攻めた姿勢が見られたファイナルゲーム。清水の鋭いショットが光り、G(ゲームカウント)4-3で1戦目を勝利した。

続く2戦目で敗れたが、3戦目のシングルス・長根慎(スポ1)が最初から攻めたコースで相手を圧倒。G4-1で勝利し、これで2-1に。この局面を制すると対関西外大戦での勝利が決まる4戦目。松本(商3)・長根新(スポ3)ペアがコートに立った。序盤からデュース4回の粘りのゲームを展開する。第1、2ゲームを取られてしまったが、相手の流れを断ち切ったのは主将・長根新。「自分のところは通さない固さを持っていて、前にいてすごく安心感がある」(松本)。ボレーやスマッシュを華麗に決め第3ゲームを制する。試合はファイナルゲームまでもつれ込んだが、最高学年の意地を見せG4-3で勝利。塚本(スポ2)・盛岡(商1)ペアも勝利し、4-1で関西外大戦をものにした。

第2試合は立命大と対戦した。1戦目で清水・宮田ペアが出場し、チームに大きな1勝をもたらす。対立命戦は勝利からの好スタートを切った。2戦目には貴志(生命2)・阿部(スポ1)が今大会初出場。1戦目からのバトンをつなぎたいところだったが、G1-4で敗北を喫した。1-1で迎えたシングルスで勝ち、先行したい同志社だったが勢いのある立命大に敗れ1-2に。後がない4戦目で松本・長根新ペアが勝負の舞台に臨んだ。序盤は第1ゲームを落とし、苦しい立ち上がりとなるも第2、3ゲームを連取し流れを呼び込む。しかし、続く2ゲームを連続で落とし、再びリードを許した。それでも粘り強く戦った同志社は第6、7ゲームを連取。最後は勢いに乗り、G4-3で逆転勝利を収めた。立命戦の勝敗を背負う大一番。コートに立ったのは塚本・盛岡ペアだ。「大事な試合で負けてしまい申し訳ない」(盛岡)。チームに白星をもたらしたい一戦だったが立命大の壁は高くG1-4で敗北。立命大戦は接戦の末、2-3で黒星を喫した。

対立命大戦での敗戦を受けて気合十分で臨んだ大商大戦。清水・宮田ペアが初戦を任された。安定感のある試合展開でG4-1で危なげなく勝利。続く2戦目は敗れ、1-1で迎えた3戦目。シングルスの長根慎が本調子を発揮し、G4-2で勝ち切った。しかし4戦目を落とし、追い込まれた同志社。5番勝負となったが、松本・長根新ペアが堅実な試合運びでG4-0と相手を寄せ付けず。初日の最後の試合は3-2で競り勝った。

2勝1敗で迎えた2日目。4試合目は天理大と対戦した。先陣を切ったのは貴志・在原(社3)ペア。ネット前で在原が躍動し、G4-1で試合を制す。2戦目には清水・宮田ペアが挑み、試合は大詰めまで白熱した。「大将として負けられない自覚をもって戦った」(清水)。ファイナルゲームでは、7点中5点を宮田のボレーで獲得し勝利。しかし、3戦目のシングルス・長根慎と4戦目の塚本・盛岡ペアが敗戦。またも松本・長根ペアが勝敗の鍵を握った。積極果敢に試合に挑み、G4-0のストレート勝利。対天理大戦を白星で締めくくった。
最後の試合となった対関学大戦。盛り上がりを見せたのは、全勝賞が懸かる清水・宮田ペア。序盤から鋭いコースやボレーが決まり、相手に1点しか与えないほぼパーフェクトゲームで良いスタートを切る。「2人ともミスなくいい感じに終われたのは良かった」(宮田)。このまま流れに乗りたい同志社だったが貴志・在原ペアが敗れ、シングルスの長根慎は第5ゲーム目で足を痛め途中棄権。1-2とリードを許し、追い込まれた同志社。仲間の期待を一身に受け、コートに立ったのは塚本・盛岡ペア。粘りを見せたが、相手前衛に押されG2-4で敗北を喫した。次に出場した松本・長根新ペアも勝利を逃し、ペアとして全勝賞にはあと一歩届かなかった。5戦目の関学戦は1-4で敗戦。3勝2敗で秋季リーグを終えた。
惜しくも優勝には届かなかったものの、清水・宮田ペアが全勝を達成するなどチームは底力を見せた。主将・長根新「今までよりも1つでも多く勝って、後輩が学年が上がった時にもっと勝てるチームづくりをしていきたい」と意欲を語り、次につなげる決意を示した。約2週間後には、関西六大学リーグ戦も控える。経験を糧に高みを目指す。(文責・水落祥香、撮影・矢部彩香、奥谷陽菜)