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【ソフトテニス部】男子部、2年ぶり関西六大学秋季リーグ制覇

第152回関西六大学秋季リーグ戦

 

 10月18、19日に同志社大学京田辺キャンパステニスコート(京都府)で第152回関西六大学秋季リーグ戦が行われた。優勝すれば、11月22日に開催される東西ソフトテニス王座決定戦への出場資格を得ることができる。


 試合は各大学7ペアが戦い、4本先取で勝ちとなる点取り式。総合力が試されるが、男子部は清水(商2)、2日目からは長根慎(スポ1)、松本(商3)と主力を欠きながら、2年ぶりの優勝を果たす。「主力がいない中で優勝できてよかった」(長根新・スポ3)と試合後に喜びをかみ締めた。
 初日は神大、関学大、京大と対戦。1試合目の対神大戦では佐藤(経3)・宇都(文情2)ペア、長根慎・宮田(スポ1)ペア、岩永(スポ3)・西村(経3)ペアがG(ゲームカウント)4-0のストレート勝利を飾るも、他4ペアがG3-4で落とし予想外の敗北を喫した。
 第2戦の対関学大戦は両軍ベンチが声を張り上げるほど白熱した試合となった。関学大の正確なショットに苦しめられる場面もあったが、同志社も息の合ったコンビネーションで応戦。G4-3で同志社に軍配が上がった。
 関学大に勝利し、勢いに乗った状態で臨んだ第3戦の対京大戦では佐藤・宇都ペア、塚本(スポ2) ・山田(スポ2)ペアがG4-0で完勝。「チーム全体でまとまって勝ててよかった」(塚本)。
また他の全ペアも着実に勝利を積み重ね、圧倒的な実力差を示す。初日最終試合を7- 0で締めくくった。

 大会2日目の第1試合の相手は立命大。勝てば優勝へ大きく近づく一戦だ。1戦目の岩永・西村ペアは最初からファイナルゲームまでもつれ込む接戦となった。初戦を取って流れを引き寄せたかったが、敗北。その後は塚本・宮田ペアが勝利するも、松村(生命3)・盛岡(商1)ペアがG2-4で勝利には届かず、立命大のリードのまま4戦目へ。コートに立ったのは貴志(生命2)・長根新(スポ3)ペア。序盤から3ゲームを落とし、後がない状況に追い込まれる。しかし、ここから逆転劇が始まる。「諦めずにずっとずっともう押していく気持ちでいった」。3ゲームを連取し試合はファイナルゲームへ突入。強気のプレーを見せ、G4-3(F7-3)で白星を挙げた。

ガッツポーズする貴志

 流れに乗りたい同志社だったが、5戦目を落とす。佐藤(経3)・宇都(文情2)ペアが背水の陣で6戦目に挑んだ。緊張感のある空気の中で、得意のカットサーブでサービスエースやボレーを決める。G4-2で勝利を収めた。立命戦の明暗を分ける勝負どころ。てんびん戦となり今井(文情2)・仲村(社3)ペアが出場した。序盤は調子が上がらず3ゲームを相手に許す展開に。「最初の入りは悪かったが、監督のアドバイスで立て直せた」(今井)。暗雲が立ち込めていたが、第4、5、6ゲームをほぼストレートで取り返し、一気にチームの士気が上がる。良い雰囲気のまま突入したファイナルゲーム。仲村の鋭いスマッシュが決まるなど、リードを広げていく。最後は今井のサービスエースで勝利。対立命戦は白星で幕を閉じた。

レシーブする今井

 最後の試合となった対関大戦。この試合に勝利すれば今大会の優勝が決定。より一層部員の緊張が高まった。対関大戦で最も会場を沸かせたと言っても過言ではないのが、第3戦の松村・盛岡ペアだ。対戦成績1-1と、同志社に流れを引き寄せたい一戦だった。しかし、G1-3と追い込まれる。このままでは厳しいと誰もが難色を示す中、彼らは諦めてはいなかった。負けていられないという意地が伝わってくるような必死のプレーで3-3に追い付く。勝負はファイナルゲームへと持ち越された。

 ファイナルでは2-6と再び劣勢に。それでも盛岡の鋭いボレーが光り、4連続ポイントで踏みとどまる。その後はデュースが六度も続く稀に見る激戦となったが、要所をしっかりと締め、F13-11の大逆転勝利をもぎ取った。
 良い流れをつかんだが、その後の2戦を落とし状況は再び緊迫。対戦成績3-3となり、勝負の行方は7戦目までもつれ込んだ。同志社の勝利を託されて最後にコートへ立ったのは今井・仲村ペア。序盤は立命戦の時と同じく0-2とリードを許す苦しい展開となったが、ここから奮闘する。4ゲーム連続でポイントを奪取し、G4-2で逆転勝利。同志社に勝利をもたらした。「プレッシャーはあったが、自分のやりたいことをやりきれれば勝てると思っていた。立命戦も関大戦も7番勝負。どっちも勝ち切れたのは成長につながる」(仲村)と好感触を得た。

ボールを打つ松村

 2年ぶりの優勝を飾り、王座への挑戦権を手にした同志社。「清水や松本がいない中で、優勝できたのはチーム全体としてレベルが上がったと思う。すごくいい大会だった」(長根新)。今回の勝利でチームの自信もさらに高まった。来週には新人戦、11月にはインドア大会も控えており、一切気は抜けない。同志社の熱い戦いに今後も期待がかかる。(文責・馬場俊弥、水落祥香、撮影・矢部彩香、奥谷陽菜)

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