第47回全大阪ショートトラックスピードスケート選手権大会
10月6日、浪速スポーツセンター(大阪府)にて第47回全大阪ショートトラックスピードスケート選手権大会が行われた。同志社からは男女合わせて9名の選手が出場。出場したいずれの種目でも入賞とはならなかったものの、インカレに向け順調なスタートを切った。
いよいよ始まったショートトラックのシーズン。今年2月に新体制になってから迎える初めての公式戦でもあった。オフの期間中はチームとしてフォームの練習に特化。「トレーニングの量も多くして、質にもこだわってきた」(大久保)。今試合はインカレ前の最初で最後の試合ということもあり、これまでの練習の成果を発揮すべく臨んだ。
行われた競技は男女それぞれ500㍍、1000㍍、1500㍍の3種目。その中でも、選手権男子500㍍では佐野(文3)の活躍が光った。準々決勝から始まったこの種目で出番が回ってきたのは2組目。スタートから先頭集団に入り、激しい攻防を繰り広げた末惜しくも敗れたものの、3位以下に大きく差をつけフィニッシュ。同種目に出場した6名の選手で唯一準決勝に駒を進めた。準決勝では1組目で出場し5着とさらに次のステージに進むことはできなかったが、順調な調整ぶりを見せた。
選手権男子1000㍍準決勝では、ナ(スポ3)が魅せた。昨年まで兵役を務め、復学した今年度からは同志社、立命大、京大の3大学をまとめる京都府主将として奮闘する日々を送る。最も得意とする500㍍では本領発揮とはいかなかったものの、6組目で出場したこの種目では、序盤から2位以下の選手を圧倒し1着でゴール。進んだ準決勝では敗れたが、綺麗なフォームで観客を魅了した。「インカレではすべての種目が上手くできるように、京都府主将としてメニューを立てていく」(ナ)。京都を引っ張る新主将は次なるステージを見据え、着々と準備を進める。
結果が出た者、そうでなかった者、両者ともに新たな課題が見つかった今試合。改善点が多く見つかったことで、より良い結果へと繋がる。「いい結果が多く出る大会ではないけど、その中で出来ることをやって総合でいい順位がとれるようにしたい」(大久保)。各地から精鋭が集い実力を競い合うインカレの舞台まで残された時間はあとわずか。果たして、同志社はその名を轟かせることができるか。それぞれがより良いフォームを模索し、全国へ挑む。(文責:黒田周良、撮影:シンウンス)