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【相撲部】九州大会、決勝進出ならず

5月5日、久山相撲場(福岡県)において第30回全国選抜大学・社会人対抗相撲九州大会が開催された。同志社からは、山口(法4)、デミデジャムツ(神4)、川畠(社4)が出場。最高学年の3人で挑むも、決勝トーナメント進出を果たすことはできなかった。

3日の宇佐大会同様3年ぶりの開催となった今試合には、学生のみならず社会人も多く参戦。家族や地元の学生たちが観客席に多く集い、会場は活気に満ちていた。みな嬉しそうな表情で、久しぶりの試合開始を待ちわびていた。

試合を控える(左から)川畠(社4)、デミデジャムツ(神4)、山口(法4)

初めに行われたのは団体予選。

1回戦は福岡県との対決。先鋒の山口が一ノ瀬に一方的に押し出され黒星スタート。中堅デミデジャムツも吉見に寄り切られてしまう。ここで魅せたのは大将の川畠だ。立ち合いは左四つから左下手をとった。掴んだ左手を執拗に振ると、5度目の左下手投げで福井を振り回すように土俵の外へ。1点を獲得した。

2回戦は九州電力株式会社との対戦。

山口は立ち合い頭でぶちかましたあと、威勢の良い突っ張りで勢いのまま押し出し。清々しい勝利に、控えの二人は満足げに頷いた。試合後、山口はこの試合を「立ち合いをしっかりできて、そのまま持っていけた」と振り返っている。

土俵に立つ山口

続く中堅はエースのデミデジャムツ。この日は腰を痛めており、本調子ではない様子だ。右で差し左上手を取ると、大きく3歩で土俵際まで攻め込んだ。しかし、踏ん張る橋本に右下手投げを打たれる。横を向くと同時に最後の一押しを決められ、悔しい黒星を喫した。

勝負が決まる大将戦、ここでも川畠が好調を見せた。立ち合いは左四つがっぷり。土俵際の戦いに持ち込むと、倒れ込みつつ左からすくい投げ。結果、2-1で勝利を決めた。試合後、「相手が学生ではなく社会人だと緊張しないのかも」と語った。

相手を睨む川畠

予選最後の相手は鳥取県庁。鳥取城北高校出身のデミデジャムツと川畠にとって、学生時代の先輩とコーチが在籍しているチームだ

先鋒山口は不戦勝で1点を獲得した。

中堅、デミデジャムツの相手は西郷。鳥取城北高校の外部コーチを務める西郷は、デミデジャムツの高校時代の指導者だ。痛めた腰のために、満足に踏ん張ることもできないデミデジャムツ。為すすべもなく押し倒されると、「全力を出せなかった」と悔しげな表情を見せた。

大将川畠と対峙したのは佐々木四段。かつての先輩を相手に、「勝ちに行くというよりは思いっきり行こう」と意気込むも、力及ばず寄り切られてしまった。黒星とはなったものの、デミデジャムツと川畠にとって印象深い戦いになったようだ。

続いて個人戦も行われたが、勝ちきることができず、全員が2回戦敗退。九州大会は幕を閉じた。

宇佐大会に引き続き、今回も満足のゆかない結果となった。彼らの力をもってすれば、もっと上を目指せるはずだ。「僕らの目標は西カレとインカレ」(川畠)。全員で話し合って決めた目標は、団体戦で3位以内に入賞することだ。まずは6月5日に行われる西カレに向け、前を向いて、細かい調整を重ねていってほしい。(撮影・文責 城山歩美)

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