6月5日、堺市大浜相撲場において第96回西日本学生相撲選手権大会が開催された。1部団体戦では同志社が3位入賞を果たし、個人戦では南とデミデジャムツがベスト16に残った。好成績を残し、7月に行われるインカレに向けて弾みをつけた。
新チーム発足当初から目標にしていた大会の一つである西日本インカレ。一昨年、昨年の成績は2年連続で4位。惜しくも入賞を逃し、悔しさをかみしめた。「最後の西日本だから、いい成績を残したい」(デミデジャムツ・神4)。団体戦メンバーは先鋒山口(法4)、二陣デミデジャムツ、中堅川畠(社4)、副将田中(商4)、大将ムンフイデレ(社3)だ。雪辱を果たすべく、表彰台を目指して団体戦に臨んだ。
初戦の相手は朝日大。緊張感が漂う中、選手たちは臆することなく敵に立ち向かった。
先鋒山口は、「しっかりと出足が出せるようにしたい」と立ち合いからの勢いを重視。意気込み通り、開始1秒で横枕を一気に土俵の外へと押し出した。二陣デミデジャムツはすぐさま左上手を取り、右四つから寄り切り。中堅川畠が左四つから力強く寄り切ると、続く副将田中は低く当たり、右にいなしながら回り込んで土俵際に追い込んだところを寄り切った。大将ムンフイデレは序盤に激しく突っ張り合う。ノド輪交じりの執拗な突っ張りに耐え、最後は寄り切り、長い戦いを制す。全勝を収め、幸先の良い白星発進を切った。
その後もそれぞれが活躍を見せ、順調に白星を重ねる。
特に好調を見せたのは山口とデミデジャムツだ。彼らはともに6戦中5戦で白星を奪い、4年生の貫禄を見せつけた。
全6戦を終え、4勝17点を獲得。目標通り、3位入賞を果たした。主将の山口は、「最低限の成績が残せたから及第点」とストイックながらも喜びのコメントを口にした。
個人トーナメント戦ではデミデジャムツと南(商2)が2回戦を突破し、ベスト16入りを果たした。今後の更なる活躍に期待が高まる。
安定感のある相撲をみせ、上位に入賞。日ごろの努力が実を結び、選手たちは安堵の表情を浮かべた。次に彼らを待ち受けるのはインカレだ。余念なく調整をおこない、上位を目指して突き進め。
(撮影・文責 城山歩美)
※一部の写真は相撲部提供です。
〈団体戦〉
1回戦 朝日大
5-0
○山口(押し出し)横枕
○デミデジャムツ(寄り切り)デミデジャムツ
○川畠(寄り切り)幡谷
○田中(寄り切り)大島
○ムンフイデレ(寄り切り)織田
2回戦 九情大
3-2
○山口(突き落とし)深見
○デミデジャムツ(下手投げ)金久
●川畠(上手投げ)ハグワドルジ
●田中(掬い投げ)豊田
○ムンフイデレ(突き出し)濱崎
3回戦 近大
0-5
●山口(寄り切り)久國
●デミデジャムツ(下手捻り)藤澤
●川畠(上手出し投げ)三田
●田中(送り出し)本庄
●ムンフイデレ(寄り倒し)山崎
4回戦 対愛学大
4-1
○山口(押し出し)井邉
○デミデジャムツ(下手出し投げ)和田
○川畠(寄り倒し)小川
●田中(押し出し)揚野
○ムンフイデレ(上手投げ)大山
6回戦 対関大
3-2
○山口(押し出し)李
○デミデジャムツ(寄り切り)谷口
○川畠(上手投げ)森
●田中(突き出し)山中
●ムンフイデレ(寄り切り)坂本
7回戦 対金学大
2-3
○山口(下手投げ)大森
○デミデジャムツ(上手投げ)可貴
●川畠(引き落とし)瀬戸
●田中(引き落とし)土井
●ムンフイデレ(寄り倒し)池田
〈個人トーナメント戦〉
出場メンバー
A組
真辺(商3)
山根(社2)
B組
川畠(社4)
山口(法4)
C組
久野(法2)
田中(商4)
デミデジャムツ(神4)
D組
ムンフイデレ(社3)
南(商2)
堀(法1)
1回戦
A組
●山根(押し出し)
B組
○川畠(寄り切り)
○山口(押し出し)
C組
○田中(不戦勝)
○デミデジャムツ(押し出し)
D組
○ムンフイデレ(小手投げ)
○南(寄り倒し)
●堀(寄り切り)
2回戦
A組
●真辺(突き出し)
B組
●川畠(押し倒し)
●山口(寄り切り)
C組
●久野
●田中(寄り切り)
○デミデジャムツ(寄り切り)
D組
●ムンフイデレ(寄り倒し)
○南(寄り切り)
3回戦
C組
●デミデジャムツ
D組
●南